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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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バイクを自分で点検したい!本記事では初心者でもできる簡単なバイクの点検方法を紹介。点検項目や確認方法をサービスマニュアルを引用して詳しく解説。自分のバイクを自分で管理してみませんか?
- 自分で点検整備を出来るようになりたい!
- バイクのどこを点検すればいい?
- 初心者や素人でも点検出来るの?
自分でできるバイクの点検!
どうもdaradaraです。今回のテーマは『自分でできるバイクの点検』です。愛車FTR223とサービスマニュアルを使って、正しいバイクの点検方法を紹介。30分あれば終わるので気軽にやってみてください。
点検は初心者でも出来ます
確認方法が分かればバイク初心者の方でも点検できます。不具合を見つけたらバイク屋に相談してみましょう。自分で整備までやりたい!って人はバイクの整備経験がある人に教えてもらいながらやるといいと思います。
今回使ったもの
今回使ったものはこちらです。今回は、FTR223のサービマニュアルに従って点検していきます。グリス、パーツクリーナー、メンテルーブがあると簡単な整備までできるのでオススメです。工具がなければ車載工具を使いましょう。
追記:手が汚れるので軍手や手袋をがあると便利です。
使い捨てならこちらがおすすめ!
それでは早速点検スタート!
①ステアリング
まずはハンドルの確認です。ハンドルを左右に動かしてスムーズに動くか確認します。不具合や違和感があったらバイク屋に相談しましょう。ベアリングが原因かもしれません。
ブレーキ
続いてブレーキパットの残量、遊び量などを確認します。具体的な項目は下に書いてあるので、タップして確認してみてください。
ちなみ、FTRは前輪がディスクブレーキ(油圧)で、後輪がドラムブレーキ(機械式)です。愛車のブレーキタイプに合わせて確認してください。
(↓タップして詳細を確認できます)
- フロントブレーキのパット残量
フロントブレーキのブレーキパットの残量を確認します。残量が1mmくらいになってたらそろそろ交換です。※画像のパットはちょうど1mmくらいだったので要交換です。
- リアブレーキの遊び量(ドラム)
機械式リアブレーキの遊び量を確認します。FTRは20~30mmの範囲。遊びが多い場合は、パットが減ってるので、画像左下のアジャストナットを回して調整してください。
※遊び量・・・抵抗を感じるまでの距離
- ドラムブレーキの△マークをチェック
リアブレーキを踏み込んだ時のインジケーターの位置を確認します。”矢印”が”三角”を超えていたらブレーキシューの確認。
- リザーバータンクの液量や状態
バイクを水平にしてブレーキフルードの量や色をチェック。量が減ってたらブレーキシューのチェック。色が茶色系になってたらブレーキフルードの交換時期です。
タイヤ
タイヤの空気圧や溝の確認です。空気は何もしなくても抜けていくので、定期的に入れましょう。タイヤが劣化してる場合はタイヤを交換してください。タイヤ交換費用は下の記事で詳しく紹介しています。
>【一番安い店は?】バイクのタイヤ交換工賃を店舗別で比較!持込みは安くない!
- タイヤの空気圧
- タイヤの空気圧を確認しましょう。FTRの空気圧は前輪125kPs / 後輪150kPsです。バイクによって空気圧は違うので、バイクの取扱説明書を確認してください。空気入れを買わなくても、ガソリンスタンドで無料で入れられます。
- タイヤの溝を確認
タイヤの溝残量をチェック。ヒビが入ってたり、スリップサインが出てたら即交換です。
- ホイールベアリングのガタ
- ジャッキがある人は、タイヤを浮かせて、前後タイヤを左右に振ってガタガタしないか確認しましょう。スイングアームのボルトが緩んでたり、シャフトが劣化してると音がなる場合があります。
サスペンション
振動を吸収するサスペンションの点検です。前後のサスペンションを数回伸縮させて、異音がしないか?フォークからオイルが漏れてないか?を確認しましょう。
>2りんかんでフロントフォークをオーバーホール!費用と作業内容は?PIT作業風景画像あり
クラッチ
クラッチレバーの遊び量、ワイヤーの状態を確認します。ついでにクラッチワイヤーへの注油、固定金具やレバーへのグリスアップなどもしておくとGOOD。サボるとワイヤーが切れるので注意。
- クラッチの遊び量
クラッチレバーの遊び量を確認します。離した状態~張りを感じる部分までの距離です。FTRの場合は10~20mmくらいなるように調整してください。クラッチの調整方法は下の記事で紹介しています。
- クラッチワイヤーの確認と注油
- クラッチワイヤーの状態をチェック。クラッチレバー側が切れる事があるので、ほつれてたら要交換です。不具合がなければ、クラッチレバーにグリス、ワイヤーには注油しておくと完璧です。
チェーン
ドライブチェーンの状態を点検します。チェーンが錆びてたり、しばらく注油してない人はチェーン掃除からやってみてください。チェーンの掃除方法は下の記事で詳しく紹介しています。
>【高いメンテスタンド不要】バイクチェーンの清掃とオイル注油のやり方!
- チェーンの遊び量
チェーンの遊び量を確認します。定規でしっかり計りましょう。FTRの場合は遊び量が15~25mm以内になってればOKです。これもバイクによって違いがあります。フレームに当たるくらい伸びてたら調整が必要です。※調整はバイク屋さんでやってくれます。
- チェーンスライダーの点検
チェーンとフレームの干渉を防ぐゴム部品の消耗を確認します。磨耗してたり、ゴムが劣化してひび割れてる場合は、交換しましょう。※画像のゴムは若干ひび割れてます。そろそろ交換時期かもしれません。
- スプロケットの確認
- 前後スプロケットの磨耗状態を確認します。スプロケットが尖ったように削れてたり、エグれたような削れ方、破損してる場合は交換が必要。磨耗が進んでる場合はチェーンと同時交換がオススメらしいです。
エンジン周り
点火プラグ、エンジンオイル、フィルターなどを確認します。スロットルグリップの遊び量なんて気にしたことなかったですが、ちゃんと規定値があるんですね〜
- 点火プラグの消耗確認
点火プラグを外して、消耗具合を確認します。電極同士の隙間が0.9mm以上開いている場合は交換。プラグは安いので家に1本予備を置いとくと安心です。(締め付けはワッシャーが座面に当たってから1/4回転/18N・m)
- エンジンオイルの確認
近所を10分くらい走って、暖気してからオイル量を確認します。エンジン停止後2~3分たってからやるといいそうです。レベルゲージの範囲内であれば問題なし。足りなければエンジンオイルを足しましょう。
- エアフィルターの汚れ確認
エアフィルターの汚れを確認します。黒っぽくなるくらい汚れていたら交換。湿式の場合は洗浄。汚れてなければそのままで大丈夫です。
- ドレンチューブの確認
サイドスタンド付近にあるドレンチューブに水や油分が溜まってるか確認します。溜まってる場合は、蓋を外して汚れを外に落とします。
ドレンチューブ・・・エアクリに溜まった水分や油分を排出するチューブ
- アイドリングの確認
- エンジンをかけてハンドルを左右に切って回転数が一定であるか確認します。回転数が変化するようであればバイク屋に相談。スロットルの遊び量、ケーブルの通り道が間違ってる可能性あり。
- スロットルグリップの確認
スロットルグリップの遊び量を確認。抵抗を感じるまでの距離が2~6mmくらいであれば問題なし。
その他
最後は細々とした点検をして終了です。サイドスタンド、ボルトの緩み、ホース類の劣化をチェックします。水冷バイクは冷却水も確認しましょう。
- サイドスタンドへ注油(理想はグリスアップ)
サイドスタンドの回転部に注油してあげます。556などの浸透潤滑剤はNG。理想は分解してグリスアップです。面倒な人はワコーズのメンテルーブをひと噴きしましょう。グリスほど効果が持続しないので、定期的な施工が必要です。
- ボルトやナットの緩みチェック
- ボルト類に緩みがないか確認。ハンマーで軽く叩いて、音の変化で確認するとわかりやすいです。締め付けトルクが分からない場合は、下手にいじらず、バイク屋でやってもらいましょう。締めすぎると破損する場合もあります。
- ホース類の状態確認
- エンジン付近のホース類を確認し、抜け、漏れ、亀裂、劣化がある場合は交換。
- ラジエーター液の確認
- 水冷バイクの場合は、ラジエーター液が減ってないか?漏れてないか?を確認
まとめ
- 項目が分かれば誰でも点検できる!
- 素人や初心者でも点検する事が大事!
- 気になったら無理せずバイク屋に相談
今回の記事をまとめると上のようになりました。紹介した点検は法定12ヶ月点検とだいたい同じです。実際はもう少し項目数が多いですが、、。それでも1個1個は大して難しくありません。
全然自分でもできる内容だと思うので、暇な時、ツーリング前にサクッと点検してみてください。
ということで今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。