【自分でできる】バイクのブレーキパッド交換方法!手順や注意点を詳しく解説

バイク ブレーキパッド 交換方法

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DARADARA

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バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:書籍』で学んだ内容をもとに書いています。

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愛車のブレーキパッドを交換したい!本記事では自分でできるバイクのブレーキパッド交換方法を紹介。手順、注意点、グリスの使い分けも詳しく解説。サービスマニュアルなしでもトルク管理する方法もあり

  • ブレーキパッドを自分で交換したい!
  • 使うものや交換方法は?グリスも教えて
  • 自分でやりたいけどトルクが分からない。。

自分でできるバイクのブレーキパッド交換方法!

どうもdaradaraです。今回のテーマは『自分でできるバイクのブレーキパッド交換方法』です。バイク屋に任せてたけど、自分で交換できるようになりたい!って人に向けた内容です。是非挑戦してみてください。

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今回使ったもの

バイク ブレーキパッド交換 使うもの
  1. ブレーキパッド(キタコ/ノンフェード)
  2. シリコングリス
  3. ブレーキパッドグリス
  4. ラスペネ
  5. ラチェット(12mm)
  6. 六角レンチ(5mm)
  7. マイナスドライバー(8mm)
  8. 棒ヤスリ
  9. トルクレンチ
  10. パーツクリーナー(ゴム樹脂も使えるやつ)

今回使ったものはこちらです。特殊な工具は必要ありませんが、トルクレンチで使える六角がない人が多いかもしれません。画像の工具を全部買うと1万円くらいです。

作業時間費用(工具あり)費用(工具なし)
30分〜1時間パッド代のみ
1500円~
1万円くらい

交換手順

  1. ボルトに印をつける
  2. ブレーキキャリパーを外す
  3. 古いブレーキパッドを取る
  4. 部品を洗浄
  5. 磨耗状態を確認
  6. グリスアップ
  7. 組み立て

step1:ボルトに印をつける

バイク ブレーキパッド交換 ポスカ

ボルトに印をつけて締付位置を記録しておきましょう。簡易的なトルク管理ができます。ちなみに、FTRユーザーの方はトルク量も記事で紹介するのでやらなくても大丈夫です。

step2:ブレーキキャリパーを外す

バイク ブレーキパッド交換 レンチ

まずはパッドピンと呼ばれるボルトを緩めます。FTRの場合は、画像のボルトの奥に入ってます。外側のボルトをマイナスドライバー(8mm)で外して、その奥にあるパッドピンを六角レンチ(5mm)で緩めましょう。

マイナスドライバーは普通のだと小さいかもしれません。↓のKTCの8mmがちょうど良かったです。

バイク ブレーキパッド交換 方法

バッドピンがゆるんだら、キャリパーを固定しているボルトを外してキャリパーを取り出しましょう。手が汚れるので、気になる人はゴム手袋必須です。

バイク ブレーキパッド交換方法 ラスペネ

ボルトが固い時は、ラスペネを吹き付けてからやると外しやすくなります。ラスペネがなければ556を使ってください。

step3:古いブレーキパッドを取る

バイク ブレーキパッド交換方法 外す

緩めたパッドピンを抜いて、古いブレーキパッドを取り外します。はじめにパッドピンを緩めた理由は、キャリパーが固定されてた方が、ボルトを緩めるのが簡単だからです。

バイク ブレーキパッド交換 交換前交換後

古いブレーキパッドと新しいパッドを並べてみました。結構消耗していて残り1mmくらいです。減りすぎるとディスクを痛めるので注意しましょう。

step4:部品を洗浄

バイク ブレーキパッド交換 洗浄

キャリパーと外した部品を洗浄します。私はゴム&樹脂部品に使えるパーツクリーナーで洗いました。気になる人は中性洗剤を水で薄めて洗いましょう。

step5:磨耗状態を確認

部品を掃除しながら、磨耗状態を確認しましょう。ピストンとパッドピンの状態は必ずチェックしてください。確認方法は下で詳しく紹介しています。不安な時は無理せずバイク屋に相談してください。

パッドピンの消耗はあるか?
バイク ブレーキパッド交換 磨耗

 

パッドピンを手で撫でて、ガタガタしてる場合は交換しましょう。純正部品はバイク屋に言えば、注文後1~2日で届きます。

ピストンは手で押し込めるか?
バイク ブレーキパッド交換 ピストン

 

固くても手で押せれば問題無し。固い場合は、ピストンプライヤーで回しながらグリスをつける。それでも無理な場合はシールが痛んでる可能性があるので、その場合はキャリパーOH。

ピストン押し戻しツールを使う

バイク ブレーキパッド交換 ツール

押し込めるけど固い場合は、ピストン押し戻しツールを使う方法もあります。クランプでピストンを押し戻してくれるので楽々。ピストンプライヤーと併用するのが定番です。アマゾンで1000円くらいで買えます。

ピストンが戻ってきちゃう場合

バイク ブレーキパッド交換 フルード

じわーっと戻ってくる場合は、フルードリザーバータンクの蓋をあけましょう。蓋をあけるとフルードが飛散する場合があるので、蓋の周りにキッチンペーパーなどを巻くと良いです。

もしも飛び散ったら水で洗い流してください。塗装が剥げる可能性があります。

step6:グリスアップ

バイク ブレーキパッド交換 グリス

グリスをつけて部品の保護&鳴きを防止対策をします。グリスはシリコングリスと、ブレーキパッドグリスを使いました。上の画像を参考につけてみてください。

グリスは盛らずに薄くつけるといいそうです。付けすぎるとゴミが付着して逆効果になることがあるとか。

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step7:ブレーキパッドの面取り

バイク ブレーキパッド交換 やすり

ブレーキパッドのエッジをヤスリで削ります。こうすることで、ブレーキの鳴きが出にくくなるそうです。どっちにしろ削れていくのでお好みでよさそう。(私は削りました。)

step8:組み立て

  • ブレーキパッドをつける
  • パッドピンを差し込む
  • キャリパーをディスクに挿す
  • ボルトで固定する

あとは部品を組み立てて完成です。元あった通りに部品を配置して、新しいブレーキパッドを取り付け固定します。

ボルトを締付ける力(トルク管理)

バイク ブレーキパッド交換 トルク

ボルトはただ締めればいいわけではありません。規定された締め付け量(トルク)でちゃんと取り付けましょう。緩いと外れてしまいますし、強すぎると壊れてしまいます。

上の画像は、FTR223の締め付けトルクです。FTR223以外のバイクの方は、step1でつけた印の位置までボルトをしめます。

最後に

さていかがでしたでしょうか?本記事は、サービスマニュアル+整備に詳しい知人に教えてもらった方法を基に作成しています。ブレーキは安全上重要な部品です。交換作業は慎重に行ってください。

不安な人はバイク屋に相談するか、整備に詳しい方に教えてもらいながらやりましょう。

それでは今回はここまです。最後までお読みいただきありがとうございます。