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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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2りんかんでバイクのフロントフォークをオーバーホールしてみた!本記事では2りんかんのフロントフォークのオーバーホール費用や作業内容を詳しく紹介しています。PIT作業風景の画像もあるので自分でオーバーホールする人にもオススメの内容です。
- 2りんかんのフォークオーバーホール工賃っていくら?
- 作業内容や流れってどんな感じ?
- 作業時間はどのくらい?
2りんかんでフォークオーバーホールしてみた!
どうもdaradaraです。今回は2りんかんでフロントフォークをオーバーホールしたので、その内容や工賃を紹介したいと思います。ちなみにナップスより2りんかんの方が少し安かったです。
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払った工賃は?
合計で22,265円でした。ちなみにフォークは車両から取り外して単体で持ち込んでいます。車両ごとだと+5000円くらいかかります。詳しい費用については、下の記事で紹介しているので、気になった人は読んでみてください。
▼合わせて読みたい記事▼
>【一番安い店は?】フロントフォークのオーバーホール工賃を店舗別に比較!交換部品の解説もあり
持ち込み | |
部品代 | 11265円 |
工賃 | 11000円 (※) |
総額 | 22,265円 |
※フォーク取り外しではなく、車両ごとの場合の工賃は15,950円~。
フォークの取り外し
今回はフォークのみ持ち込みだったので、サービスマニュアルに従ってフロントフォークを取り外しました。車両ごと持ち込む場合は取り外し不要です。取り外し方法は、別の記事で紹介予定です。もう少々お待ちください。
全然関係ないですけど、このライトは超明るいので夜間作業が多い人はオススメです。ちょっと高いですけど値段以上の価値がある商品ですよ!
>夜用の充電式LEDライトで迷ったら!車やバイクに最適な作業灯をレビュー
2りんかんの作業風景
ここからは2りんかんの作業風景をご紹介します。作業時間は1.5時間くらいでした。やっぱりプロは全然違いますね〜。私がやったら1日かかりそう。。とにかく手際がよくてあっというまに終わってしまいました。超マニアックな内容なので興味がある人だけ読んでみてください(笑)。
まずはフォークを分解してオイルを抜く
フォーク下のボルトを工具で外してオイルを抜きます。上からオイルを抜くのかと思いきや、下のボルトを外してオイルを抜くんですね〜。ふむふむ勉強になります。
ボルトを外すとヘドロのような色のオイルがドボドボと出てきました。うへぇ汚い。
4万キロ交換しなかったオイルの色
上の画像は4万キロ走ったFTR223のフォークオイルです。まるでヘドロのよう。。若干乳化してるんでしょうか?ちなみに新品時はワインのような赤色です。2りんかんのスタッフの方に『4万キロでこれなら良い方。オイル漏れがあると赤茶色の錆びが入ってたりします。』って言ってました。。
フォークキャップを外す
フォークキャップを外して部品を取り出している様子です。バネのテンションがかかってるから凄い勢いで中の部品が飛び出すのかと思いきや”ポコっ”と出る程度。全然思ってた感じと違うな〜なんてブツブツ言いながら眺めていました。
部品を取り出して清掃
スプリングなどの部品を取り出して清掃。汚いオイル漬けになってた部品に、パーツクリーナー大量噴射して綺麗に掃除してくれました。4万キロぶりのお風呂ですからね〜。パーツ達もさぞ喜んでいることでしょう。
ボトムケースも真鍮ブラシとパーツクリーナーでピカピカに掃除してくれました。遠くからみてもわかるピカピカ具合に大満足です。
フォークチューブの研磨
耐水ペーパーでチューブのサビや汚れを研磨。ヤスリの番手を聞き忘れましたが、1種類しか使ってなかったので1500番とかですかね〜?事前説明で点錆びは落ちませんって事だったので、綺麗にするというよりは、円滑にフォークが動くようにするための処置って感じみたいです。
磨耗状態を確認
フォークを並べて磨耗や曲がりがないか確認してくれました。どうしてもフォークの可動部分は金属がくびれてくるみたいです。くびれると隙間が出来てオイルが漏れてくるなんてこともあるそうです。今回は交換するほどではなかったのでそのまま使っています。
オイルシールをグリスアップ
オイルの漏れを防ぐオイルシールをグリスアップ。塗るっていうより盛る感じです。とんとんとんっと叩くようにグリスアップしてくれています。
組み立て
洗浄が終わったら組み立て作業です。組み立ては分解と逆の手順。まずは下のボルトをトルクレンチで取り付けて、新品のシーリングワッシャーを付けて、トルクレンチで締め付けています。バイク屋さんってトルク量をどうやって判断してるんですかね?長年の感なのか、事前に確認済みなのか?毎回気になります。
ダストシールの取り付け
フィルムを貼ってダストシールを差し込みます。コレコレ!ネットで見た方法だ!確かシール挿入時に傷がつかないようにフィルムでカバーするんですよね。おお〜なんて言ってる間にサクサクと作業が進んでいきます。
オイルシールは専用工具で圧入していきます。結構力を入れて叩き込んでいました。この辺は私のような素人には難しい作業です。
新しいオイルを入れたら完成
オイルを入れて作業は完了!いよいよ最終ステップです。軽量カップでオイル量を測ってオイルを入れていきます。参考までにFTR223のオイル量は下の通りです。
量 | レベル | 油種 |
365cc | 93mm | CO10 |
最後にオイル量を図って微調整。油面の調整は注射器付きの専用工具で行います。これはネットで買えるやつと同じですね。10分くらい放置して組み立てて作業は完了。着手から1時間半くらいで終わりました。テキパキと素早い作業だったので見ていて楽しかったです。
まとめ
- フォーク持ち込みなら工賃は22,000円くらい
- 車両ごとなら28,000円くらい
- 作業時間は1.5時間くらい
- 丁寧でスピーディーな作業!
さていかがでしたでしょうか?今回はかなりマニアックな内容でしたが、メンテナンス好きの人なら楽しめる内容かな?って思います。足立の2りんかんは作業風景を別室から見れるのでオススメです。
ということで今回はここまで!最後までお読みいただきありがとうございました。