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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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金属の錆を落としたい!本記事では、頑固な錆びを落とす5つの方法を紹介。錆止め剤、錆び落とし剤、サンポール、など様々な方法を実践形式で解説しています。金属の錆はどうやって何を使って落とせばいいの?なんて人にオススメの記事です。
- 金属が錆びてきた!どうやって落とせばいい?
- 効果的に錆びを落とせるオススメの商品は?
- 塗装面、メッキ部品の錆はどうやって落とす?
- サンポールでサビが落ちるって本当?
サビを落とす5つの方法!
どうもdaradaraです。今回のテーマは『錆びの落とし方』についてです。上の画像は、今回錆び落としに使った錆グッツ達です。アマゾンでも買える商品ですが、今回はこれらの商品を使って、実際にどういう使い方でどうやって錆びを落とすのかを紹介していきます。
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錆で出来た凹凸はどんな薬品でも落ちない
今回紹介する方法では、サビの侵食による金属の凹凸は落ちません。この凹凸は削るか、パテを盛って塗装しないと解決しない厄介なものです。こうならないように、錆びを発見したらできるだけ早く処理をしてあげてください。
頑固なサビは556と真鍮ブラシで落とす
頑固なサビはKURE556と真鍮ブラシの組み合わせがオススメです。これは以前の記事でも紹介した内容ですが、556にはサビ落としの効果もあるので、頑固な赤錆を落とすことができます。ただしある程度ゴシゴシとこするので、塗装面やメッキ部品など表面処理をしている部品にはやらないでください。
使い方の例
556を使ったサビ落としのビフォーアフターです。思ってる以上に簡単に落とせます。ただし、サビが侵食して金属が凹んでしまってるとその部分を綺麗にすることは出来ません。
使える場所 | 使えない場所 |
金属全般 | 塗装面(アルマイト含む) メッキ部品(注意) 樹脂部品を含む場所 |
※初めは目立たないところで確認してからご使用ください。
メッキはクレンザーとタワシ
軽度なサビorメッキ部品には家庭用クレンザーとタワシのセットがオススメです。メッキ部品にポツポツ浮いている点錆びもこの方法で落とせます。金属へのダメージが少ないので後処理も特に必要ありません。私はジフを使ってますが、クレンザーならなんでも大丈夫だと思います。ピカピカにしたければ、最後にコンパウンドで磨くとより綺麗になります。
使い方の例
こちらはメッキ部品の軽度なサビを落とした様子です。力は入れず軽くサササっとこすってください。強くこすると傷の原因になるので注意しましょう。クレンザーは研磨力も弱くて大概の金属に使えるので安心です。
使える場所 | 使えない場所 |
金属全般(※) メッキ部品 | 塗装面(アルマイト含む) 樹脂部品を含む場所 |
※クレンザーの注意文を読んでからご使用ください
※初めは目立たないところで確認してからご使用ください。
塗装面には赤錆転換防止剤
研磨しずらい塗装面には、赤錆転換防止剤と補修ペイントがオススメです。転換剤を塗ると、赤サビを皮膜に変えてくれるので、サビの拡大や侵食を遅らせる事が出来ます。サビを完全に削り取って再塗装する方法が理想ではありますが、小さい範囲であればこういった方法で解決することもできます。
転換剤の使い方の例
上の画像はバイクのフレーム部分です。若干錆びて塗装が剥げてきています。この錆びた場所に、付属の筆で転換剤を塗ると、サビに反応して1時間程度で赤錆が黒錆びに変わります。少し厚めに盛ると反応しやすい気がします。
8時間ほど置いてから、補修ペンで表面を保護してあげれば簡易的なサビ処理が完了します。ぷくぷくと塗装が浮いていたり、広範囲にサビが広がってる場合は手遅れの可能性が高いので車屋や板金塗装業者に相談しましょう。
使える場所 | 使えない場所 |
ステンレス or 鉄 | アルミ、真鍮、銅、銀には使用不可 |
※初めは目立たないところで確認してからご使用ください。
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錆び取り剤で落とす
市販の錆取り剤で錆びを落とす方法もあります。錆に浸透して分解してくれるので、①で紹介した方法とは異なり、錆だけをピンポイントで落とすことができます。
使い方の例
ビフォーアフターがこんな感じです。ジェルタイプなので垂れずに使えて便利です。ちょっとゆるいワセリンみたいな感じです。侵食した部分は黒く残ってますが、赤錆は綺麗に落ちています。
使える場所 | 使えない場所 |
ステンレス、鉄 | アルミ、塗装面、メッキ部品(アルマイト含む) |
※初めは目立たないところで確認してからご使用ください。
軽度なら金属磨きで磨く
軽度のサビやメッキ部品には金属磨きもオススメ。ピカール、金属みがき、メタコンが有名です。点錆び、くすんだ金属がピカピカに蘇ります。初めは様子を見ながら軽く研磨してみましょう。プラメッキ、劣化したメッキに使うと悪化する場合があるので注意してください。
使い方の例
こちらはピカールと金属磨きで磨いたアルミ製の自転車のペダルです。軽く10分くらい磨いただけでアルミの白サビが落ちて反射するくらいになりました。表面処理をしてない部品なら磨けば磨くほど綺麗になりますよ!
使える場所 | 使えない場所 |
金属全般、プラスチック部品 (金属メッキは注意して使う) | 塗装面や金銀メッキ (樹脂部品のメッキ) |
※初めは目立たないところで確認してからご使用ください。
サンポールは落ちるけど注意して
最後はサンポールで錆を落とす方法です。サンポールの裏技的な使い方で、錆びた金属をサンポールに漬け込むと錆が落ちるってやつです。強力な酸で錆びを溶かしてくれますが、扱いを間違えると金属の変色やサビの再発、劣化などの二次被害を招く可能性があるので注意しましょう。本来、サンポールは金属への使用を禁止しています。
使い方の例
サンポールに漬ける前と浸けた後の様子です。頑固な錆もたった数分で落ちてしまいました。ただし即効性があるということは、それだけ金属に与えるダメージも大きいと思うので、個人的にはあまりオススメしない方法です。
使える場所 | 使えない場所 |
トイレ | 金属製品 |
ちなみにコーラは効果なし
ネットでたまに見かける方法ですが、私は効果を感じられませんでした。以前試した記事があるので気になった方は読んでみてください。個人的には、コーラで錆を落とすより、コーラを飲みながら錆を落とした方が効率的だと思います。
>コーラで錆は落ちない!錆びた金属をコーラ漬けにしてみた結果。
サビを落とした後は錆びやすい!
金属は一旦錆びると、錆を落としても錆びやすくなります。同じように使っているとまた錆びてしまうので、錆びないように使い方を見直すか、防錆剤を塗って錆の再発を防止しましょう。
まとめ
- 錆の落とし方は状態や材質によって変える
- ツールも落とし方によって使い分ける
- 塗装面は錆を落とさずに転換させる方法もある
- サンポールは錆を落とせるけど注意して
さて、いかがでしたでしょうか?今回は自分で錆を落とす5種類の方法を紹介しました。自分のバイクや車が錆びていると、魅力も気分も半減してしまいますよね。少しでも錆びてる場所を見つけたら上の方法を参考にして、錆処理をしてみてください。タイトルで必ず錆を落とせると書いてしまいましたが、状態が酷すぎると錆も落ちない場合があります。見栄を張ってしまいました。落とせなかったらごめんなさい。
ということで今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございます。