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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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何でもかんでも556を使ってませんか?本記事では有名なKURE556(クレ556/CRC)の間違った使い方、正しい使い方を紹介。自転車・バイク・車で使える場所は?556の目的や使い方が良く分かってないぜ!って人にオススメ記事です。
※記事の内容はKURE公式ページのQ&Aから一部引用しています。
- 556ってどーやって使うの?
- 556は塗装部品やチェーンにも使えるの?
- 自転車・バイク・車で使える場所は?
- 使っちゃいけない場所は?正しい使い方は?
556は万能スプレーじゃない!
『KURE(クレ) 556』って、実際は全然万能なスプレーじゃないって知ってました?
バイク・車・自転車・鍵穴など金属のトラブルはすべてコイツで1本で解決だ!っていうイメージがありますけど、実は556はかなり限定的な使い方しかできません。って事で今回は、めちゃめちゃ有名だけど正しく使えてる人が少ない『KURE 556』の間違った使い方や正しい使い方についてご紹介します。
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「とりあえず556!」が逆効果になる間違った使い方とは?
よくわかんないけど556差しとけばいいでしょ〜!
なんて安易な考えで556を使っていませんか?確かにかけた瞬間は改善しちゃうので、これが万能だと誤解する原因だと思っています。ちなみに数年前の私がそうでした(笑)。金属部品の動きが悪くなったら、ここぞとばかりに556を引っ張り出してきてプシューっと一発『これでOK!』なんて今考えるとゾッとするような使い方です。こんな使い方をしているといつか、致命的なトラブルを生むこともあります。
①バイクや自転車のチェーンには使えない
KURE 556はバイクや自転車のチェーンに使えません。
専用品じゃないからっと言えばそれまでですが、使えない理由は下の3つです。556は一時的な潤滑目的で使うので、長期的な耐久性はありません。また厳密に言うと自転車チェーンには樹脂部品を使ってないので、使えない事はないけど556に耐久性がないのでオススメはしません。
- サラサラで乾きやすい
- 潤滑効果が持続しない
- バイクの場合はチェーン内側の樹脂部品を痛める
②鍵穴にも使えない
鍵穴に556を使う事もNGです。
一時的に効果があったとしても、吹き付けた556の油膜にゴミが付着して動きが悪くなったり、致命的なトラブルになる事もあります。固い鍵穴には鍵穴用の粉末タイプの潤滑剤を使いましょう。
鍵穴専用潤滑剤については、以前別の記事でも紹介していますので、気になった方は下の記事を読んでみてください。
③ゴムや樹脂部品にも使えない
556はゴムや樹脂部品には使えません。
そんなの知ってるぜ!って方も多いと思いますが、一見金属部品に見えても、中にブッシュなどの樹脂部品を使っている場合があるので注意してください。樹脂部品に556がかかると劣化や変色する可能性があります。
④塗装面にも使えない
金属は金属でも塗装された金属に556は使えません。
これは556に含まれる石油系溶剤が悪影響を与える為です。パーツクリーナーの様に、付着した直後にどうこうなる物ではありませんが、塗装面への影響があるようなので、使わないようにしましょう。
556は魔法の防サビコーティング剤じゃない
556差しとけば錆びないって思ってませんか?
あながち間違いではありませんが逆効果になる場合もあります。556には、もともと付いていたグリスやオイルも洗い流してしまう特性があるので、頻繁に吹き付けないと錆びやすくなってしまいます。良かれと思ってやった行為が逆の効果を生んでしまっては意味がありません。556を使う場合は分解してもう一度グリスアップできる様な場所に使いましょう。
じゃあ556って何に使うの?
- 錆びて固まったネジを外す
- 金属の錆を落とす
556の代表的な使い道はたったのコレだけです。どうですか?全然万能じゃないですよね。もちろん他にも使い道はありますが、基本的にはこの使い方が多いと思います。結構マニアックなスプレーだと思いませんか?
錆びて固まったネジを外す
錆びて赤茶色になったネジに556を吹き付けて数分放置すると、錆びたネジの隙間に556が入り込んでネジが回りやすくなります。ただし556は浸透力が弱いので、錆びすぎたネジには効果ありません。
金属の錆を落とす
錆びた金属に556を吹き付けて、鍮ブラシ等でこすると錆びが落ちやすくなります。中古の部品を買ってきたり、バイクや自動車、自転車の掃除の時に使うと便利です。ただし一度錆びた部品は錆びやすくなっているのと、塗装された金属では使えないので注意してください。
上の画像は私の自転車の錆びを556で落とした画像です。556を吹き付けて、真鍮ブラシで軽く擦っただけですが、ある程度の錆を取る事ができました。結構綺麗になりますよね〜。
硬いネジにはラスペネ!
硬〜いネジにはラスペネがオススメ!556より浸透力が高くて、ナメそうなネジでもあっさり外せることも!車やバイク好きなら尚更オススメです。
結論:556は万能じゃない!むしろ限定的
- チェーン・鍵穴・樹脂部品・塗装面には使えない
- 錆びて固まったボルトやネジを外す時にあると便利
- 金属の錆を落とす時に使うと効果的
- 逆にそれ以外では使えない事が多い
まとめると、556などの浸透潤滑剤はプロの整備士さんも使うケミカルだけど、ホームセンターで大々的に売るほど一般家庭では使える物ではない!っていうのが今回伝えたかった内容です。
なにせ錆びたボルトを外すか、錆を落とすかくらいしか役に立ちませんからね。私も素人ながらバイクをいじっていますが、まだ数えるほどしか556を使っていません。いやむしろ浸透潤滑剤としての能力も低いので、、、。いやこれ以上はやめましょう。
という事で今回はここまで!最後までお読みいただきありがとうございます。