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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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グリスにはどんな種類がある?本記事ではバイクや自転車の整備に使う定番のグリス4種類を紹介。種類別の特徴や用途を分かりやすく解説します。モリブデン、シリコン、万能グリス(マルチパーパス)、焼き付き防止グリスの違いとは?オススメのグリス紹介もあり。
- グリスにはどんな種類がある?
- 特徴や用途の違いは?
- 自転車やバイクの整備で使うのは何?
定番のグリスは4種類!特徴と用途の違いとは?
どうもdaradaraです。今回のテーマは『グリスの種類』です。種類が多すぎて何を使えば良いかわからない!って人に向けて、バイクや自転車で使う定番のグリス4種類を紹介します。
本記事は、前回書いた各グリスのまとめ記事です。
参考文献
本記事はバイクのサービスマニュアルと、私の愛読書『カスタム虎の穴』を参考に書いています。素人の勝手な憶測ではないのでご安心ください。愛読書の紹介は記事の最後で
定番のグリス4種類
- 万能グリス(マルチパーパス)
- シリコングリス
- モリブデングリス
- 焼き付き防止グリス
定番のグリスはこの4種類です。グリスには色々な種類がありますが、サービスマニュアルで登場するのは①〜③の3つのみです。
④はサービスマニュアルでは登場しませんが、実は③より④の方が一般的なバイク整備には向いているので入れています。(理由は後述)
(画像はFTR223のサービスマニュアルから引用)
①万能グリス
用途 | 特徴 |
ベアリング・シャフト・サイドスタンド | 潤滑性能が高い ゴムや樹脂部品に使えない |
金属同士の潤滑に使うグリスです。マルチパーパス、シャーシグリス、多目的グリス、リチウム系万能グリースなど呼び方は様々。ベアリングやシャフトなど金属と金属が擦れるような場所に使います。
▼より詳しく知りたい人へ▼
②シリコングリス
用途 | 特徴 |
ブレーキレバー・ゴム部品全般 | ゴムや樹脂部品に優しい 潤滑性能は万能グリスに劣る |
ゴムや樹脂部品の潤滑に使えるグリスです。金属とゴム、金属とプラスチックなど、グリスを塗る場所にゴムやプラスチックが使われていたらシリコングリスを使います。
補足:最近のプラスチックは万能グリスに耐えられるものが多く、サービスマニュアルでもプラ部品に万能グリスを指定してる場合があります。(ゴムには使用不可)
▼より詳しく知りたい人へ▼
③モリブデングリス
用途 | 特徴 |
エンジンの組み付け | 潤滑性能がもっとも高い 万能グリスより耐久性が低い |
高荷重に耐えられる高性能なグリスです。エンジンの組み付け時に部品同士の『初期かじり(※)』を防ぐ目的として使われます。ただし耐久性が低く、乾くとカピカピになるので一般的なバイクの整備では使われません。
モリブデンには有機と二流化の二種類があり、二流化モリブデンはネジの焼き付き防止グリスとしても代用できます。
(※かじり=部品同士が擦れて傷が付くこと)
▼より詳しく知りたい人へ▼
④焼き付き防止グリス
用途 | 特徴 |
マフラーのボルト/点火プラグ | ネジが固着しない トルクが狂いやすい |
ネジの焼き付きを防ぐグリスです。ネジが固くて外せない!なんていう現象を防ぐ目的で使われます。マフラーのボルト、点火プラグのネジ部分など。高温、高負荷、水が入る、滅多に緩めないネジなんかに使うと効果的。
▼より詳しく知りたい人へ▼
バイクや自転車の整備に使うグリス
- シリコングリス
- 万能グリス
- 焼き付き防止グリス
家庭レベルでできる整備で使うグリスはこの3つです。モリブデンは有名ですが、モリブデンを使うほど高負荷がかかる場所がバイクにない+乾くとカピカピになることからあまり使われません。
画像の商品は実際に私が使っているものです。正直どれも安いものですが、クラッチレバーみたいな簡単な部品に塗るくらいならこれで十分。
重要な場所には良いものを使おう
ベアリングやシャフトなどを整備するなら高いのを買いましょう。迷ったらとりあえずワコーズを買えば間違いないです。参考文献でもワコーズのグリスをオススメしていました。
↓本で紹介されていたグリスはこちら
参考文献の紹介
最後に本記事の参考文献『カスタム虎の穴』の紹介です。カスタム虎の穴は月刊オートバイで連載されていたバイク漫画。本記事のような、整備やカスタムをする上で身につけておきたい知識を詳しく紹介してくれています。
ちなみにグリスの内容が書かれているのは『カスタム虎の穴Ⅱ-vol2』。実際にワコーズの監修?協力がついており、信頼できる内容となっています。
本記事で紹介したのはほんのさわり程度。本の中ではもっっっっっと詳しくグリスについて解説されているので、より詳しく知りたいって人は読んでみてください。約100ページくらい使ってじっくりグリスの解説です(笑)。
▼カスタム虎の穴のレビュー記事▼
まとめ
- グリスにはどんな種類がある?
→万能・シリコン・モリブデン・焼付防止が定番 - 特徴や用途の違いは?
・万能:金属同士の部品に
・シリコン:ゴムや樹脂部品に
・モリブデン:エンジンの組立に
・焼付防止:ネジの固着防止に - 自転車やバイクの整備で使うのは何?
→万能・シリコン・焼付防止の3つ
今回の記事をまとめると上のようになりました。あれ?この部品はどのグリスだっけ?なんて思ったら参考にしてみてください。
ということで今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。