万能グリスとは?特徴と使い方!バイクや自転車の整備で使いたい人へ

万能グリス 使い方 特徴

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DARADARA

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バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:書籍』で学んだ内容をもとに書いています。

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万能グリス(マルチパーパスグリス)って何?本記事ではバイクや自転車の整備に使える万能グリスの特徴、使い方、デメリットを解説。オススメのグリスや具体的な使用方法も紹介。使い方や用途で迷ったらこの記事を読んでください。

  • 万能グリスって何?
  • 特徴や使い方を教えて!
  • デメリットは?

万能グリスとは?特徴と使い方!

万能グリス とは?

どうもdaradaraです。今回のテーマは『万能グリス(マルチパーパスグリス)』についてです。前回のシリコングリスの記事に引き続き、今度は万能グリスの解説をしていこうと思います。

▼シリコングリスの解説▼

参考書籍

こちらも前回同様、『カスタム虎の穴』の内容をもとに作成しています。素人の勝手な解説ではないのでご安心ください。記事の下で本の紹介もしています。

金属同士の潤滑用

万能グリス 使い方

万能グリスは金属部品同士の潤滑に使うグリスです。万能というだけあって、バイクや自転車の可動部には大概このグリスが使われています。

デメリット:樹脂やゴムに使えない

万能グリス デメリット

基本的に万能グリスは、プラスチックやゴムに使えません。グリスに樹脂類を攻撃する成分が含まれているので、ゴムやプラ部品の劣化(変形やヒビ割れ)などを起こす可能性があるからです。

(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P132)
補足:最近は耐性の高い樹脂(プラスチック)が使われており、サービスマニュアルでも樹脂部品に万能グリスが指定されていることもあります。

ゴムやプラスチック部品にはシリコングリスを使いましょう。シリコングリスについては下の記事で詳しく解説しています。

▼シリコングリスの解説▼

万能グリスの呼び名

  • マルチパーパスグリス
  • シャーシグリス
  • 多目的グリース
  • リチウム系万能グリース

上の商品名は基本的にどれも『万能グリス』です。一般的にはリチウム系の増ちょう剤(とろみ成分)が含まれるものを万能グリスと言うそうです。

(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P102)

グリスもピンキリ

万能グリス 特徴

グリスの値段はピンキリです。グリスには『増ちょう剤(ネバネバ成分)』『基油(潤滑成分)』『添加剤』の3つが含まれており、含まれる成分によって性能や値段に違いがでます。

自分の整備範囲にあったものを買いましょう。

(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P140)

具体的な用途

万能グリス マルチパーパスグリス 使い方
主な使用用途
ステアリングヘッド、スイングアーム、ホイールなどのベアリング/サイドスタンド、アクスルシャフトなどなど。

有名な用途はベアリングやアクスルシャフトです。自分でタイヤ交換をしたり、ベアリングのメンテをする時に使います。こういう重要部品に使おうと思ってる人は高性能なグリスがオススメです。

万能グリス 使い方 ブレーキレバー

簡単な整備の使用例としてはクラッチレバーのグリスアップ。ベアリングに比べて重要度は低いので、この程度の整備なら安価な万能グリスで十分だと思います。

(こだわる人はいいものを使いましょう。)

オススメの万能グリス

ここからは人気の万能グリスを紹介します。これから万能グリスを買おう!って思ってる人は参考にしてみてください。

デイトナ 万能グリス

万能グリス デイトナ
相場価格容量
約500円80g

私が使っている万能グリスです。ベアリングにも使えると書いてありますが、いわゆる安い商品なので、重要度の低い部品の整備に向いているエントリーモデル。

キタコ マルチパーパスグリス

相場価格容量
約400円5g

こちらも安価な万能グリスです。容量が少ないので、単発で使う人に向いています。

ワコーズ ハイマルチグリース(HMG-U)

相場価格容量
約2500円400g

ワコーズの万能グリスです。リチウム系より寿命が長い『ウレア系』の増ちょう剤(ネバネバ成分)を使っているのが特徴です。

参考書籍でも『通常使用やオンロード車ならばバランスが良く高性能なHMG-Uが(省略)優れている。』と書かれていました。(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P176)

ベアリングやアクスルシャフトなどの重要部品の整備をする人はこれがいいかも。

マキシマ ウォータープルーフ

相場価格容量
約1800円454g

オフロードバイクで定評がある万能グリス。耐水性が高く、水をかけてバシャバシャ洗うようなオフロードバイクに向いている商品だそうです。

参考書では紹介されていませんでしたが、個人的に気になってる商品。

バイクで使う主なグリスは3種類

グリス バイク 種類
  • シリコングリス・・・ゴムやプラの部品に
  • 万能グリス・・・金属同士の部品に
  • 焼き付き防止グリス・・・マフラーのボルトなど

素人レベルの整備で使うグリスはこの3種類です。これからバイクの整備を始めたい!どんなグリスを買えばいいか分からない!なんて人はこの3種類から集めるといいかも。

余談ですが、バイクの整備にはモリブデンを使うことはほとんどないらしいです。エンジンか駆動系くらいにしか使わないそうですよ。

(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P148)

▼シリコングリスの解説▼

▼焼き付き防止グリスの解説▼

▼モリブデングリスの解説▼

参考文献の紹介

バイク本 カスタム虎の穴 整備

最後に本記事の参考文献『カスタム虎の穴』の紹介です。カスタム虎の穴は月刊オートバイで連載されていたバイク漫画。本記事のような、整備やカスタムをする上で身につけておきたい知識を詳しく紹介してくれています。

カスタム虎の穴 グリス

ちなみにグリスの内容が書かれているのは『カスタム虎の穴Ⅱ-vol2』。実際にワコーズの監修?協力がついており、信頼できる内容となっています。

本記事で紹介したのはほんのさわり程度。本の中ではもっっっっっと詳しくグリスについて解説されているので、より詳しく知りたいって人は読んでみてください。約100ページくらい使ってじっくりグリスの解説です(笑)。

▼カスタム虎の穴のレビュー記事▼

まとめ

  • 万能グリスって何?
    →金属同士の潤滑に使えるグリス
  • 特徴や使い方を教えて!
    →ベアリングやブレーキレバーに使える
  • デメリットは?
    →樹脂部品には使えない

今回の記事をまとめると上のようになりました。シリコングリスの記事に引き続き、グリス系の記事がネットに不足しているように感じたのでまとめてみました。

グリスで迷ってる人や、よく分からない!なんて人は是非参考にしてみてください。

ということで今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。