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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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焼き付き(かじり)防止グリスって何?本記事ではバイク整備に使える焼き付き防止剤の特徴、使い方、注意点を解説。モリブデンで代用出来る?オススメのグリスも紹介。使い方や用途で迷ってる人へ。
- 焼き付き防止剤ってなに?
- 使い方や特徴は?
- モリブデンで代用できる?
焼き付き防止グリスとは?
どうもdaradaraです。今回のテーマは『焼き付き防止グリス』についてです。今まで3種類のグリスについて解説してきましたが、最後にネジの”焼き付き”を防ぐグリスを紹介します。
参考文献
本記事は、私の愛読書『カスタム虎の穴』の内容を参考にしています。本の紹介は記事の最後で。
ネジの焼き付き(かじり)を防ぐもの
焼き付き防止グリスはネジの固着を防ぐグリスです。外部からの熱やネジ同士の摩擦によって、ネジがくっ付いてしまうことを防ぐための商品です。
ネジが固くて外せない!なんて経験はありませんか?あの硬いネジはこの”焼き付き”が原因です。このグリスを使えば、そんな問題を解決できます。
ネジの焼き付きにも色々ある
- 熱で焼けてネジがくっ付く
- 圧力や摩擦でネジがくっ付く
焼き付きには2パターンがあります。焼き付きというと、熱で固着した状態を連想しますが、圧力や摩擦によってネジが固着した状態も焼き付き(かじり)と呼びます。
(補足:エンジンの焼き付きとは多少意味が異なります。)
(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P165)
モリブデンでも代用できる
二硫化モリブデングリスも焼き付き防止剤として使えます。すでに持ってる人はそれを使いましょう。でも新たに買おうと思ってる人は、焼き付き防止グリスの方がオススメです。
(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P165)
モリブデングリスについては下の記事で詳しく紹介しているので、気になった人は読んでみてください。
▼モリブデングリスの解説▼
呼び方の種類
- アンチシーズグリース
- スレッドグリス
- コンパウンドグリス
- 二硫化モリブデンペースト
焼き付き防止グリスの呼び方は様々です。だいたいこういう呼び方をするみたいなので、迷った時は参考にしてみてください。
(記事の下の方でオススメの焼き付き防止グリスも紹介します。)
(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P166)
使い方
使い方は固着しそうなネジに薄く塗るだけ。エキパイの固定用ボルトやスパークプラグのネジ部分に使うことが多いです。
全てのネジにつけるというよりは、高温、高負荷、水が入りやすい、滅多に緩めないネジなどに使います。
具体例:スパークプラグ、スプロケットボルト、サスペンションリンクボルト、アクスルシャフト、スイングアームピポッドボルトナット、Fフォーク割締ボルト、ステアリングステムナット、ブレーキキャリパマウントボルト、エンジン周りのボルト などなど
(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P166)
締め過ぎに注意!
グリスを付けたらネジの締めすぎに注意しましょう。
やり方としては、グリスを付けない状態で規定トルクで締めこむ→その位置に目印をつける→グリスを付けてマーキング位置まで締めこむ。このやり方でやると締めすぎを防げます。
(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P166)
おすすめの焼き付き防止剤
オススメの焼き付き防止グリスの紹介します。私が使っているものと、本で紹介されていた2種類です。必ずしもこれである必要はありませんが、購入を検討中の方は参考にしてみてください。
ロックタイト 焼き付き防止剤
私が使っている焼き付き防止グリスです。以前マフラーを交換するときに買ったもの。アメリカ軍のMIL規格認定品。比較したことがないので評価できませんが、特にこれを使っていて不具合を感じたことはありません。
ワコーズ スレッドコンパウンド
本でオススメされてたのがこちら。ロックタイト同様、銅粉でネジの錆や腐食を防いでくれる商品です。ワコーズ製だとなんとなく安心感があります。
(出典:カスタム虎の穴Ⅱ-vol2 P176)
バイクで使う主なグリスは3種類
- シリコングリス・・・ゴムやプラの部品に
- 万能グリス・・・金属同士の部品に
- 焼き付き防止グリス・・・マフラーのボルトなど
素人ができるレベルの整備で使うグリスはこの3種類です。これからバイクの整備を始めたい!どんなグリスを買えばいいか分からない!なんて人はこの3種類から集めるといいかも。
▼シリコングリスの解説▼
▼万能グリスの解説▼
▼モリブデングリスの解説▼
参考文献の紹介
最後に本記事の参考文献『カスタム虎の穴』の紹介です。カスタム虎の穴は月刊オートバイで連載されていたバイク漫画。本記事のような、整備やカスタムをする上で身につけておきたい知識を詳しく紹介してくれています。
ちなみにグリスの内容が書かれているのは『カスタム虎の穴Ⅱ-vol2』。実際にワコーズの監修?協力がついており、信頼できる内容となっています。
本記事で紹介したのはほんのさわり程度。本の中ではもっっっっっと詳しくグリスについて解説されているので、より詳しく知りたいって人は読んでみてください。約100ページくらい使ってじっくりグリスの解説です(笑)。
▼カスタム虎の穴のレビュー記事▼