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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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警察庁が発表している犯罪統計データを元に、バイクの盗難防止対策を紹介しています。バイク盗難が多い地域や盗難が多いバイクの車種などをランキング形式で紹介。これらの統計データから、バイクを守る方法を解説しています。バイク盗難を予防するオススメ商品やバイク専用の盗難保険などの紹介もあり。バイクオーナーさん必見の内容です。
- バイクの盗難って年間どのくらいあるの?
- バイクってどのくらいの確率で盗まれるの?
- バイクが盗まれやすい地域ってどこ?
- どうやってバイクを守ればいいの?
- 盗難グッツってどのくらいお金かければいいの?
- 絶対盗まれたくない!どうすればいいの?
1年間で盗まれたバイクの数
バイク | 車 | 自転車 | |
盗難認知件数 | 20,184台 | 10,213台 | 205,381台 |
検挙数 | 3,017件 | 5,357件 | 13,191件 |
検挙率 | 14.9% | 52.5% | 6.4% |
2017年の1年間で盗まれた車両の統計です。バイクは自転車の次に盗まれやすく、1年間で1.5万台!1日に置き換えると約55台、1時間に約2台のペースでバイクは盗まれています。
1.5万の盗難数に対して、検挙数はたったの3,017件。自動車と比べて検挙率が極端に低く、バイクを盗んだ犯人の内、85%は野放し状態です。
バイクが盗難される確率は0.2%!
2017年の盗難認知数 | 2017年の全国バイク保有数 | 1年間でバイクを盗まれる確率 |
20,184台 | 10,955,960台 | 0.18% |
1年間の盗難数÷全国のバイク保有数で計算した場合の計算結果は0.18%。窃盗団が無作為にバイクを盗んだ場合、1年間でバイク盗難にあう確率は約0.2%となります。あくまでも単純計算なので参考までに。車種や防犯対策次第で盗難の確率は大きく変わります。
例えるならチョコボールで金のエンゼルが当たるくらいの確率でバイクが盗まれる計算に。もしも金のエンゼルが出たらバイクが盗まれてる可能性があります。しばらくは注意しましょう。(画像:森永HP / 出典:鳥取の社長日記 )
バイクが盗まれやすい地域
地域 | バイク盗難認知件数 | 回復件数 | 回復率 |
1位:大阪 | 3,431件 | 1,262台 | 36.8% |
2位:神奈川 | 2,728件 | 1,348台 | 49.4% |
3位:兵庫 | 1,756件 | 697台 | 39.7% |
4位:東京都 | 1,730件 | 694台 | 40.1% |
5位:埼玉 | 1,446件 | 259台 | 17.9% |
6位:千葉 | 1,228件 | 486台 | 39.6% |
6位:愛知 | 1,228件 | 299台 | 24.3% |
8位:福岡 | 1,131件 | 764台 | 67.6% |
9位:京都 | 702件 | 320台 | 45.6% |
10位:沖縄 | 425件 | 341台 | 80.2% |
もっともバイクが盗まれた地域は大阪で1年間に約3500件。2位の神奈川県と大きく差をつけてダントツの1位でした。ランキングに載っているエリアにお住いのバイクオーナーさんは気をつけてください。
回復件数とは、盗難車両が見つかった場合のことです。埼玉県警はバイクを探すのが下手なんでしょうか?回復率が約18%とかなり低いです。一方沖縄は、盗難車が見つかる確率が80%と高くなっています。ただ年々バイク盗難数は減っているので警察の方の努力あってこそだと思います。
バイクが盗まれにくい地域
地域 | バイク盗難認知件数 | 回復件数 | 回復率 |
1位:青森 | 5件 | 3台 | 60% |
2位:岩手 | 7件 | 3台 | 42.9% |
3位:山形 | 9件 | 3台 | 33.3% |
4位:島根 | 11件 | 11台 | 100% |
5位:鳥取 | 16件 | 12台 | 75% |
1年間でもっともバイクが盗まれなかったのは青森県の年間5件。ついで岩手、山形も年間盗難認知件数が10件以内とバイクには優しい地域となりました。ただこの辺の冬は寒いので乗り手には優しくありません。当然そのあたりが盗難件数とも関係していると思います。
エリア別の盗難認知件数
地域 | バイク盗難認知件数 |
北海道 | 124件 |
東北 | 245件 |
東京 | 1,730件 |
関東(東京を除く) | 4,352件 |
中部 | 1,663件 |
近畿 | 6,461件 |
中国 | 662件 |
四国 | 370件 |
九州(沖縄) | 2,058件 |
エリア別に見ると、北海道がもっとも盗難件数が少なく、近畿地方がもっとも盗難が多いです。それにしてもなぜ近畿地方(特に大阪と兵庫)はこんなにも盗難が多いのでしょうか。
バイクが盗難された状況の統計
盗まれたバイクの60%が自宅の駐車場や敷地内から盗まれています。残りの約30%は外出先の駐車場や路上です。外出先でも油断せずに長時間停める場合は、チェーンロック等をして対策しましょう。
バイク盗難認知件数 (2013年) | 鍵がついた状態だったバイク |
51,588件 | 13,265件 (25.7%) |
2013年の1年間で盗まれたバイクの内、25%は鍵付きのバイクだったという統計があります。防犯対策の基本中の基本ですが、ちょっとだけ降りるだけの時でも、バイクの鍵は必ず閉めるようにしましょう。
盗難が多い車種ランキング
2017年に盗難されたバイクをメーカー別にランキングにしたものです。オーナーさんはご注意ください。このランキングはバイク盗難保険会社『ZuttoRide』が発表している、盗難被害の状況から抜粋しています。
HONDA (ホンダ)
125cc以下 | 125cc以上 |
①PCX125 | ①CB400SF |
②モンキー | ②PCX150 |
③ディオ | ③フォルツァ |
④エイプ50 | ④CBR250R |
⑤ジョルノ | ⑤CB400B |
YAMAHA(ヤマハ)
125cc以下 | 125cc以上 |
①ジョグ | ①SR400 |
②シグナス125X | ②YZF-R25 |
③ビーノ | ③マジェスティ |
④NMAX125 | ④セロー250 |
⑤アクシストリート | ⑤マグザム |
SUZUKI(スズキ)
125cc以下 | 125cc以上 |
①アドレスV125 | ①ハヤブサ1300 |
②アドレスV110 | ②GSR250 |
③レッツ4 | ③スカイウェイブ250 |
④アドレスV50 | ④バーグマン |
⑤GN125H | ⑤GSX-R1000 |
KAWASAKI(カワサキ)
①ニンジャ250/R |
②ゼファー400/X |
③ZRZ1200DAEG |
④ニンジャ400/R |
⑤ニンジャ1000 |
外国車
Harley-Davidson | BMW | DUCATI | TRIUMPH |
①XL1200X | ①S1000RR | ①スクランブラー Sixty2 | ①デイトナ675/R |
②XL883N | ②R1200GS | ②ディアベル | ②ボンネビルT100 |
③FXDL | ③R1200RS | ③モンスター400 | ③ストリートトリプルR |
セキュリティー&防犯対策
定番はバイクカバー+チェーンロック
バイクが盗難されないためには、バイクの存在を隠すことが最も有効な手段です。つまり下手なロックよりもバイクカバー1枚かけるだけで、盗難予防になります。バイクカバーはバイクを紫外線や雨から保護するだけでなく、泥棒からの目隠し的な役割も担ってくれます。
高額なバイクの場合や、盗難が多い地域にお住みの方は、“防犯カメラやセンサーライト等”の防犯グッツを追加してバイクを守りましょう。
とはいえ何事もバランスが大切です。ロックをつけすぎて乗り降りが面倒になると、バイクを持ってる意味がなくなっちゃいますからね。この辺が難しいところです。
オススメのバイク盗難防止用品
バイクカバーの最高峰!
高級なバイクに使いたいバイクカバー!とりあえずこれを使っていれば間違いないです。二重構造で雨風、埃、紫外線からバイクを守ります。ふぁふぁのインナー付きでバイクの擦り傷を防止。耐熱性、耐久性、どれをとっても最強。ライダー憧れのバイクカバー (価格2~3万)
コスパ最強!完全防水バイクカバー
私が使っているバイクカバーです。完全防水を謳うだけのことはあり、台風でもビクともしませんでした。耐熱性は低いですが、高い耐久性、完全防水、裏地ありで1万以内で購入できます。そこまで予算は出せないって方にイチオシのバイクカバーです。
史上最強!?キタコ ウルトラロボットアームロック
元窃盗団も認める最強防犯グッツ。このアーム+地球ロックが現状最強の防犯対策と言われるほど、鉄壁の商品です。窃盗団曰く、窃盗に使う道具をかなり研究してある商品だそうで、普段窃盗に使う道具では破壊できないとか。値段も高く、1本5万円くらいしますが、値段に見合う働きはしてくれそうです。
割り切って簡易防犯!折りたたみ式ロック
私が愛用しているのがこの商品。その名も”TORUNA(とるな)”笑。いいネーミングだったので気に入って買いました。防犯面ではウルトラロボットアームに劣りますが、値段も安く使いやすいので便利です。またコンパクトに折りたたみできるので、ツーリングにも持って行けますよ!アマゾンで5000円程度で購入可能。
盲点?バイクの部品も守る!
部品狙いの犯罪認知件数 (2017年) | バイク盗難認知件数 (2017年) |
27,353件 | 20,184件 |
ここまで、バイク本体の盗難について書いてきましたが、実はバイク本体の盗難数より、バイクや自動車の部品(ナンバープレートやパーツ)を狙った盗難の方が発生件数は多いです。
車上荒らしならぬバイク荒らし。車と違ってバイクは部品がむき出しなので、貴重な部品だけを盗まれてしまいます。私も中学生の頃、コンビニで買い物している2~3分の間に自転車につけていたドリンクホルダーを盗まれた事があります。メンタルやられるので注意が必要です。
バイクの部品を守るためにオススメなのが、盗難防止ボルト。専用工具じゃないと取り外しができない特殊なボルトに交換して大切なバイクの部品を守りましょう。
ナンバープレートの盗難を防ぐボルト
2017年のナンバープレート盗難数は約1.3万件と、部品盗難の約半数近くの割合で発生している犯罪です。ナンバープレートが盗まれたら、新しいナンバーを手にいれるまで、バイクや車に乗ることができません。盗難届け、仮ナンバー発行、再発行手続きなど面倒な作業が待っています。外出先で盗まれたらレッカー費用もかかります。そんなナンバープレートを守るためにオススメなのが盗難防止ボルトです。
→私が使っているナンバープレート用のボルトです。盗難防止のボルトは色々ありますが、見た目もシンプルでナンバープレートと一体感があってオススメです。なかなか理解されないので一生懸命布教活動を続けています。気になった方は是非下の記事も読んでみてください。
バイク盗難保険で守るという方法も
まずは上の動画をみてみてください。ありとあらゆるロックがサクサクと壊されていきます。この記事を書くにあたって、盗難防止方法を色々調べていくと、バイクを守ることの難しいさを知りました。とはいえ、大切なバイクを盗まれるわけにはいかないぜ!って方にオススメなのが、『ZuttoRideバイク盗難保険プラン』です。大手4社のバイクメーカー(ホンダ、スズキ、カワサキ、ヤマハ)の正規店でも採用されている保険会社で、かなり安心できます。気になった方は、無料で見積もりができるので調べてみてください。
愛車FTR223を見積もりしてみた
私も気になったので、愛車FTR223(中古購入価格30万円)の見積もりをとってみました。見積もりはとっても簡単で、1分ほどで出来ました。この手のサイトにありがちな面倒な会員登録は不要です。(メーカー、排気量、車種、年式だけ入力してポチるだけ)
見積もりの結果、FTRの場合、毎月たったの1000円ほどで、盗難時に最大30万円まで保証されるそうです!う〜んこれは入ろうか迷いますね。ちなみに、ロードサービスは加入しなくてもOKみたいです。バイクが心配で夜も寝れないくらいなら、保険に入って安心してバイクライフを楽しむってのも一つの方法かもしれませんね。
ZuttoRideバイク盗難保険プランの特徴
- バイクが盗まれたら最大300万円まで保証
- バイクの部品が盗まれても最大20万円まで保証
- 鍵穴にイタズラされても5万円まで保証
- ロードサービスも加入できます。
- 任意保険のような対人対物などの事故保証はなし
まとめ
- バイクの盗難は年間で約2万台(年々減少傾向)
- 1日に55台盗まれている!
- あなたの愛車が盗まれる確率は単純計算で0.2%
- もっともバイクが盗まれたのは大阪と兵庫
- バイクカバー+チェーンロックが効果的
- 盗難防止対策費用はバイク価格の10%を目安にすると良い
- バイク盗難保険なら万が一の時に安心。
さて、いかがでしたでしょうか?色々と書くことが多くなって、文章がかなり長くなってしまいました。大切なバイクを長く乗るために、泥棒に見つからない工夫や、泥棒が嫌がる対策、万が一に備えた保険への加入などを検討し、最適な方法で相棒を守ってあげてください。
それでは、今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。