【バイク辞典】バイクのチョークとは?仕組みや使い方を優しく解説

バイク チョーク とは?

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バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
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バイクのチョークって何だっけ?本記事ではバイクのチョークの仕組みや意味、目的、使い方を紹介。どのくらいの時間やればいいの?キャブ車のバイクチョークに知りたい人必見の内容です。

  • バイクのチョークって何?
  • なんで冬はチョークが必要なの?
  • チョークの使い方も知りたい!時間は?

バイクのチョークとは?

バイク チョーク とは?

チョークとはエンジン内に取り込むガソリンの割合を増やす装置です。エンジンには空気とガソリンを混ぜた混合気と呼ばれる気体を送り込みますが、この混合気のガソリンの割合を増やすのがチョークの役目です。なんだかややこしい言い回しになってしまったので、チョークを引くとガソリンの割合が増えると覚えてください。

チョーク機能はキャブレター車両だけについています。最近のフューエルインジェクション車両は自動調整なので、チョークは付いていません。

キャブレター・・・燃料と空気を機械的に混ぜる装置
フューエルインジェクション(FI)・・・燃料と空気を電気制御で混ぜる装置

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チョークの仕組み

バイク チョーク 仕組み

(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/チョーク弁)

バイクの燃料供給は、『通常の燃料供給ルート』と『チョーク用の燃料供給ルート』の2つあります。チョークを引くとチョーク用の燃料供給ルートが解放されて、燃料が飛び出して燃料濃度が濃くなる仕組みです。チョークってカッコいい感じの名前つけてますけど、結構アナログな方法ですよね〜。

どうしてガソリンを増やすの?

バイク チョーク 目的

混合気のガソリンを増やす事でエンジンがかかりやすくなります。強制的にガソリンの濃い状態にする事で点火しやすくなる仕組みです。ちなみに最近のバイクにチョークがついていないのは、この調整を自動で行なっているからです。

なんで寒い日はチョークを使うの?

バイク チョーク 寒い日

寒い日は空気の密度が高く、相対的にガソリンの割合が低くなる事が原因です。空気の割合が多いと、ガソリンが薄まるので点火しづらくなります。夏場は7:3の酎ハイで酔えるんだけど、冬は酔えないから濃い目に6:4で作ると丁度良いみたいな感じです。余計分かりにくいか(笑)

どのくらい寒い日にチョークを使うといいの?

バイク チョーク 取扱説明書

HONDA FTR223の取扱説明書によると、エンジンが冷えた状態で外気温15度以下の時はチョークを使ってくださいっと書いてあります。車種によって多少変わるかもしれませんが、秋から春ぐらいの季節はチョークを引いてからエンジン始動するといいかもしれません。

チョークの使い方

バイク チョーク 使い方

チョークの仕組みを理解したところで、続いてはチョークの使い方を紹介します。使い方はとっても簡単です。チョークを引いてからエンジンをかけて、回転数が上がってきたら数秒放置してチョークを戻すだけです。暖気の時間は車種によって違うので、取扱説明書を読んでみてください。私は10秒から20秒程度放置しています。

  1. チョークを引く(ガソリンを濃くする)
  2. エンジン始動 (濃いからかかりやすい)
  3. 10秒〜20秒程度放置 (エンジンを暖たためる)
  4. チョークを戻す (ガソリンの量を戻す)
  5. 走り出す (気持ちい!)
チョークの仕組みを理解できると、暖気の意味もわかりますね。

チョーク使用時の注意

  • チョークを使って長時間アイドリングをする
  • チョーク使用中にエンジンを煽る

上の二つの使い方はエンジン損傷や不具合の原因になります。チョーク使用中はガソリン濃度が高くなっているので、エンジンを煽ると余計にガソリンが出てきて不具合の原因になります。チョークはあくまでもエンジン始動時の一時利用のみにしましょう。

実はバイクのチョークはチョークしてない

バイク チョーク

ちょっと今までの説明はなんだったの?ってなりそうですが、

本来のチョークとは、空気の通り道を狭めてガソリンを多く吸わせる装置です。チョークとは日本語で窒息させるという意味で、空気の通り道を狭める事からこの名前になっています。エンジンをチョークスリーパーしてる感じです。

バイク チョーク スターター

(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/チョーク弁)

左が本来のチョーク、右が一般的なバイクのチョークです。比較するとわかりやすいですが、バイクのチョークはガソリンを別ルートから供給するだけなので、全然チョークしていません(笑)。なのでバイクのチョークは正しくは『スターター』と言います。ただ目的はチョークと同じなので、バイクのスターターもチョークと呼ばれる事が一般的です。スターターだとセルっぽいですし。

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まとめ

  • チョークはガソリンを濃くするためのもの
  • ガソリンを濃くすると点火しやすい
  • 寒い日は空気の密度が濃いから、ガソリンも濃いめに
  • 外気温が15度以下になったらチョークを使おう
  • 実はバイクのチョークはスターターっていう名前

今回の記事をまとめるとこうなりました。普段何気なく使っていたチョークにも実はちゃんと役割があったのです。この記事を書いてるのはまだ2月なので、まだしばらくはチョークを使う日が続きそう。早くあったかくなってツーリングに出かけたいと思う今日この頃です。

なんだかしっぽりしてきた所で今回はここまで!それでは最後までお読みいただきありがとうございます。