話題の『ハイブリットバイク』とは?見た目は自転車!中身は原付!新時代到来か

ハイブリットバイク とは

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DARADARA

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バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:書籍』で学んだ内容をもとに書いています。

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ハイブリットバイクって何?本記事ではglafit(グラフィット)やcoswheel(コスウエル)の登場で話題のハイブリットバイクを解説。自転車と原付の中間?メリット、デメリット、モペッドとの違いとは?

  • ハイブリットバイクって何よ?
  • モペッドとは違うの?
  • メリットとデメリットを知りたい

話題の『ハイブリットバイク』とは?

ハイブリットバイク とは

どうもdaradaraです。今回のテーマは新進気鋭の『ハイブリットバイク』についてです。glafit(グラフィット)やcoswheel(コスウエル)の登場で盛り上がる、新カテゴリーについて詳しく紹介していきます。

見た目は自転車!中身は原付!

ハイブリットバイク 自転車 原付

ハイブリットバイクとは、漕がなくていい電動自転車(ペダルのついた原付)です。自転車にもなるし、原付にもなるからハイブリットバイクと呼ばれています。ガソリンと電気のハイブリットではありません。

法律上は原付になるので、運転には免許が必要です。

モペッドとは違うの?

ハイブリットバイク モペッド 違い

結局は電動になったモペッドです。

モペッドとは、自転車にガソリンエンジンをつけた乗り物で、今日の原付の起源にもなっています。時代は繰り返すものですね。今度は電動モーターで同じ現象が起きています。

軽く歴史を説明すると・・・
戦後、自転車にエンジンをつけたモペッドスタイルが流行る→『あれ?ペダルいらなくね?』ってなってペダル廃止される→スーパーカブの登場。これが原付の歴史と言われています。

『ハイブリットバイク』のメリット

  • 電動自転車より速い、楽、快適。
  • ガソリン不要で経済的
  • コンパクトで見た目がお洒落
  • なんか楽しそう

自転車にバイクの快適性をプラスした乗り物です。といいつ、私も乗ったことがないので、実用的なメリットはわかりません。原付は1年くらい乗ってました。今の原付よりお洒落で楽しそう。

『ハイブリットバイク』のデメリット

ハイブリットバイク デメリット

デメリットは法律上は『常に原付扱い』であることです。

自転車モードで走っていても原付扱いになるそうです。つまり、走行中は常にヘルメット装着の義務があり、原付免許がない人は乗れません。(※)

悪知恵を働かすと、飲み屋まで原付モードで帰りは自転車モード!なんて事を考えてしまいますが、常に原付なので、そういう使い方もNG。飲んで乗れば飲酒運転で罰則になってしまいます。

理論上は、駐禁だって取られますし、駐輪場も原付の方に停めないといけない。歩道も走れない。二人乗りも違反キップ。自転車っぽい見た目だけど、法律上は完全に原付になってるという点には注意が必要です。

(※https://support.glafit.com/hc/ja/articles/)

注目はこの2台

ハイブリットバイク おすすめ 人気

画像左:coswheel(コスウエル) / 画像右:glafit(グラフィット)

ハイブリットバイクで話題なのはこの2台です。グラフィットは、クラウドファンディングで5000台以上の販売実績があり、ヤマハが1億円の出資をしたことで話題になっている注目のベンチャー企業です。しかも和歌山県の会社。

glafit グラフィット gfr02
glafit
GFR-02
coswheel コスウエル スマートEV
COSWHEEL
SMART EV
ヤマハ YAMAHA E-vino
YAMAHA
E-Vino
航続距離
25km
航続距離
35~50km
航続距離
29km
最大速度
30km/h
最大速度
42km/h
最大速度
充電時間
3.5時間
充電時間
6時間
充電時間
3時間
総重量
総重量
約28kg
総重量
68kg
価格
約19万円
価格
約20万円
価格
約26万円
引用:glafit 公式ページ引用:COSWHEEL 公式ページ引用:YAMAHA公式ページ

人気の2台とヤマハのEVを比較してみました。どのメーカーも片道10キロくらいであれば、往復できる性能です。通勤や散歩用には良さそう。

E-vinoとの違いは、最悪バッテリーが切れても自走で帰れるって事ですかね。これは新しい切り口かもしれません。

試乗できる場所

グラフィットは試乗会で試せるみたいです。

試乗会にいけなくても、正規ディーラーには車用品店『オートバックス』も含まれていますので、お店に相談してみるのもいいかもしれません。現車くらいは見れるかも。詳細は下記サイトでご確認ください。

グラフィット試乗会:https://glafit.com/news/news20210201/

グラフィットディーラー:https://glafit.com/dealer/

バイク業界は見習うべき

ハイブリットバイク ハーレー EV

(引用:ハーレーダビットソンの電動自転車)

この記事を書いてて思ったことは、電動アシスト自転車の購入層ってバイク顧客になりうるんだなってことです。これが売れるならバイク業界の未来は明るいかも。

国内のバイクメーカーも、既存顧客やリターンライダー狙いの商品だけじゃなくて、こういう新規顧客を獲得できるような商品を作るといいのかもしれません。

ハーレーも電動自転車産業に参入するみたいですし。あのニュースを見たときは『ハーレーも血迷ったか』なんて思いましたけど、新規ハーレーファン獲得のための戦略的後退(前進?)だと考えると頷ける。

私は、数年後に国内バイクメーカーから電動自転車が出たとしても、否定せずに受け入れる心を持とうと決意しました。ホンダさん、安心してください。私は味方です。ヤマハが早いかな?

まとめ

  • ハイブリットバイクって何?
    →ペダルのついた原付
  • モペッドとは違うの?
    →EVになったモペッドです
  • メリットとデメリットを知りたい
    →自転車より快適、法規は原付

今回の記事をまとめると上のようになりました。固定概念とは怖いもので、バイク乗りが考えるオートバイのEV化というと、ついつい今のスタイルをモーターにするという考えに至ってしまいます。

でもそうすると、ガソリン車vsEV車の構図になってしまい、ガソリン車に勝てないなら存在価値がない!っていう流れに陥りやすい。

でも、ハイブリットバイクのように、いきなりハイスペックなものを目指すのではなく、自転車+電動モーターという原点からスタートすることで、比較対象はガソリン車ではなく、電動アシスト自転車になり、購入者の理解も得やすいのかもしれません。

これは恐れ入りました。年をとると頭が固くなってだめですね。機会があれば試乗してみたいと思います。

ということで、今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。