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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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どうもdaradaraです。
ホンダ(HONDA)FTR223の情報、仕様、スペック、歴史、乗った感想を全てまとめています。FTRの歴史を画像付きで紹介。FT400,FT250から歴史が始まっていた?完全保存版のインプレ記事です。販売終了後も愛されるFTR223(エフ・ティー・アール223)に迫ります。
- FTR223の購入を検討中の方
- FTR223のオーナーになった方
- FTR223をもっと知りたい方
FTR223ってどんなバイク?

FTR223はHONDAが発売した223ccの中型バイクです。街中を快適に走ることを目的とした、ストリートバイクとして人気のバイクです。2000年~2016年まで販売されていました。
見た目がスタイリッシュで、カスタムパーツも多く、軽くて使い易い。初心者や女性にも人気のバイクです。
決してパワーがあるバイクではありませんが、街乗りで楽しさを発揮します。ポコポコポコと可愛い音を奏でながら、のんびり散歩気分で運転したい人にオススメのバイクです。
基本的なスペック


サイズ (長x幅x高) | 約 2m x 1m x 1.1m |
重量 | 128kg |
シート高 | 0.78m |
エンジン | 空冷4ストロークOHC単気筒 |
排気量 | 223cc |
燃費 | 43km/1L (60km走行) |
燃料給油方式 | キャブレター |
燃料タンク容量 | 7.2L |
ブレーキ(前/後) | 前:ディスク / 後:ドラム |
始動方式 | セル |
- 軽くて燃費がいいバイクです。カタログ燃費は43kmですが、街乗りなら30km/1Lくらいです。ただし燃料タンクが小さいので、マメに給油が必要です。だいたい120kmくらい走ったら給油しています。
- 小さくて取り回し抜群!とにかく小回りが効くので、運転が楽です。細い路地も余裕でスイスイ走れます。
- パワーはないので、スピードはあまり出ません。100km以上出すとバイクの振動が、、。70~80kmくらいが心地よいスピード感です。
- 前輪がディスクブレーキ、後輪がドラムブレーキです。後輪がディスクだったら最高でした。ただスピードを出すバイクではないので、特に気になりません。
装備は必要最低限

- スピードメーター (走行距離/トリップメーター)
- パイロットランプ(ウインカー/N/ハザード)
- セル キルスイッチ
- ハイビーム/ロービーム
- ウインカー/クラクション
- 車載工具入れ
標準装備の紹介です。機能は最低限。徹底的に無駄が省かれています。欲しい機能はカスタムして追加しましょう。
FTRにはタコメーター、ハザード機能、給油ランプはありません。燃料の残量確認はトリップメーターと、リザーブタンクという仕組みを使って管理します。
※このバイクはカスタム済みのものです。ハンドルの色と後付けON/OFFスイッチは純正とは異なります。
販売価格

新車販売価格はスタンダードタイプが39万円。デラックス・トリコロールタイプが41万円です。現在は生産が終了しているので新車購入ができません。中古相場は10~20万程度。TWやビックボーイと比較した場合、中古相場は同じくらいの価格です。
FTR223 | TW200 | ビックボーイ | |
新車価格 | 41万 | 32万 | 43万 |
中古相場 | 10~25万円 |
FTR223の名前の由来や歴史
名前の由来

FTRとは、”Flat Track Racer”の頭文字で、舗装されていない土の上を走る”フラットトラックレース”で使われるバイクを意識して作ったバイクです。ただ競技用に作られたバイクではないので、街乗りがメインのバイクとなります。
「FTRって名前なのに、なんで競技には不向きなの?」
競技名がついてるのに競技向きじゃないなんて、不思議ですよね。この問題の答えはFTRの歴史にあります。
FTRの歴史

FTR223の歴史を調べていくと、いろいろな事が分かってきました。事の始まりは1982年。当時HONDAは、アメリカのフラットトラックレースに参戦。この事がきっかけで、日本ではまだ馴染みのなかった“フラットトラックレース”で使うバイクをモチーフにした”FT400とFT500″を開発します。残念ながら、フラットトラックレース自体が日本で流行っていなかったので、全く売れず、たったの3年で販売終了してしまいます。

FT400と500の販売終了から1年後。アメリカの”フラットトラックレース”の大会で2年連続チャンピオンを獲得したHONDAは、レースで得た技術を注ぎ込み、競技用としても使える”FTR250″というバイクを発売。FT400とFT500とは異なり、本格的な競技が可能なモデルでしたが、レーサーレプリカブームの影響で全く売れず。。またもや3年で生産終了となりました。
FT250の失敗から10年ほど経った90年後半。YAMAHA TW200を中心としたストリートバイクが日本で大流行し、中古のFTR250にも一気に注目が集まります。当時の流行は競技用ではなく街乗りバイクだったので、FTR250の外観は維持しつつ、ストリート向けに仕様変更してFTR223として販売。これが見事的中し、その後16年間にわたって愛され続けました。
2016年に生産を終了し、現在では絶版車となっています。今後またバイクブームが来たら、時代に合わせた新しいFTRとして復活してくれるでしょう。
FTRの歴史年表
- 1982:FT400 FT500発売
- 1985:FT400 FT500生産終了
- 1986:FTR250 発売
- 1989:FTR250 生産終了
- 2000:FTR223発売
- 2010:CB223C発売
- 2016:FTR223/CB223C 生産終了
(出典:wiki)
FTR223のインプレ(感想)
- 見た目がシンプルでカッコいい!
- 軽くてスリムなので、取り回しが楽!
- 初心者でも簡単に扱える!
- 通勤でも買い物でもドライブでも使える!
- 洗車やメンテナンスがしやすい!
- カスタムパーツも豊富!
- 長距離&高速は不向き
- 荷物がまったく載せられない
- タンクが小さいのでコマメに給油が必要
見た目 | 走り | メンテナンス | 扱いやすさ |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
シンプルでカッコいい!! | 街中は楽しい!高速はちょっと厳しい | シンプルな構造で洗車もカスタムも簡単 | 軽くて細いから初心者でも安心 |
私は約3年間FTR223に乗っています。免許を取って1台目のバイクなので、比較対象がCB400SFしかありません。でもFTRを買ってよかったと思っています。何より見た目がシンプルで好きです。タンクの形も美しい。全体的にバランスが取れていてかっこいいです。
走りについては、街中の走行は満点。とっても楽しいバイクです。小さいのですり抜けもスイスイ!ただ高速道路は振動も激しくなって、ちょっと疲れます。70~80kmくらいでトコトコ走るのが楽しいバイクです。
まとめ
私はFTRが大好きで、ずっと乗り続けたいと思っています。バイクは完璧な乗り物ではないので、長所もあれば短所もあります。その不完全さがまたバイクの良さであり、楽しさでもあります。この記事を読まれた方は、バイク購入を検討している方が多いと思うので、どんなバイクを買うにせよ、気に入ったバイクと出会えることを願っています。
いかがでしたでしょうか?FTRが欲しくなりましたか?(笑)
値段も手頃で車検なし!維持費も安い!通勤でも休日でも使えて、見た目も良い!とてもバランスのいいバイクです。
FTRの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
それでは今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。