HONDA(ホンダ)のワルキューレの歴代車種とスペックを解説しています。ワルキューレルーンの開発には、コンセプトバイクが関係していた?ワルキューレに関する詳しい情報を知りたい方にオススメの記事です。新型情報や中古相場も記載あり。
- ワルキューレってどんなバイクなの?
- 中古相場っていくらくらい?
- ワルキューレの歴代車種を詳しく知りたい!
ワルキューレって何?

ワルキューレとは、HONDA(ホンダ)が1996年から2016年まで生産していた、クルーザータイプのバイクです。主に北米市場での販売を目的として作られたバイクで、ゴールドウィングの構造や部品を流用して設計されている。2019年現在、日本国内での販売はありません。
初代:ワルキューレ (1996年~2003年)

Valkyrie(ワルキューレ)
1996年に発売された初代ワルキューレ。ゴールドウイング(GL1500SE)のエンジンをベースに作られた水冷4スト水平対向6気筒エンジンが特徴的。生産はアメリカだったので、日本へは輸入という形で入ってきていました。新車価格は約145万円。伝統的なアメリカンの形に、バカでかい水平対向の6気筒エンジンが特徴的なデザインです。
基本スペック | |
排気量 | 1520cc |
エンジン | SOHC水冷水平対向6気筒 |
車体重量 | 333kg |
最高出力 | 100ps / 6000rpm |
燃料供給装置 | キャブ |
変速機 | 5段(MT) |
燃料タンク容量 | 20L |
駆動方式 | シャフトドライブ |
中古相場価格 (2019年現在) |
60~120万円 |
2代目:ワルキューレ ルーン(2004年~2005年)

Valkyrie Rune(ワルキューレ ルーン)
2004年発売の2代目ワルキューレルーン。排気量も1832ccにアップし、シートはシングルに変更、外観とスペック共にワイルドな仕様になっている。フルサイズセダンならぬ、フルサイズアメリカンとでも言うべき圧倒的存在感。先代から雰囲気が変わったのは、『ZODIA』というコンセプトバイクが関係している(詳細後述)。
1800ccと言われてもピンとこないが、エコカーで有名なプリウスが約1800ccであることを考えると、ワルキューレがどれだけぶっ飛んだスペックかが分かる。残念ながら2代目ワルキューレは、日本国内での正式販売はされず、発売から1年で生産終了した。

ちなみに、仮面ライダー響鬼で主人公が乗っていたバイクがこのワルキューレルーンだそうです。
基本スペック | |
排気量 | 1832cc |
エンジン | OHC水冷水平対向6気筒 |
車体重量 | 400kg |
最高出力 | 120ps / 5250rpm |
燃料供給装置 | インジェクション |
変速機 | 5段(MT) |
燃料タンク容量 | 23L |
駆動方式 | シャフトドライブ |
中古相場価格 (2019年現在) |
300~400万円 |
3代目:ゴールドウィング ワルキューレ (2014年~2016年)

GOLDWING Valkyrie / F6C (ゴールドウィング ワルキューレ)
2014年に発売された3代目ゴールドウィングワルキューレ。日本ではゴールドウィングF6Cという名前で販売されていました。外観は、2代目ワルキューレルーンの様な、先進的なデザインを踏襲しつつ、軽量化された外装になっている。また、シングルシートから二人乗りシートに戻されており、実用性を考慮した設計になっている。ABSも搭載。初めて日本国内で製造されたモデルであり、新車販売価格は約200万円。残念ながら、2016年に生産を終了してます。
基本スペック | |
排気量 | 1832cc |
エンジン | OHC水冷水平対向6気筒 |
車体重量 | 400kg |
最高出力 | 117ps / 5500rpm |
燃料供給装置 | インジェクション |
変速機 | 5段(MT) |
燃料タンク容量 | 22L |
駆動方式 | シャフトドライブ |
新車販売価格 | 1,998,000円 |
中古相場価格 (2019年現在) |
120~360万円 |
ワルキューレー ルーンの開発秘話

お待たせ致しました。ワルキューレルーンが『なんでこんなデザインになったの?』っていう話の続きです。クラシカルな印象だったワルキューレがいきなり近未来的なデザインになったきっかけは、『ZODIA』という1台のコンセプトモデルでした。


その『ZODIA』がこちらです。1995年に東京モーターショーで展示されたコンセプトバイクで、『ワルキューレルーン』の元になったデザインと言われています。(参照元の記事:TopSpeed)

『ZODIA』の発表から5年後の2000年。ホンダは4種類のコンセプトバイクをカリフォルニアのモーターサイクルショーで発表します。どれも斬新なデザインですが、ZODIAを彷彿とさせるType2のバイクに人気が集中。『このバイクをそのまま市販化して欲しい!』というアメリカの要望に答える形で、Type2の市販化計画がスタートしました。

そうやって出来上がったのが『ワルキューレ ルーン』です。開発は相当大変だったようですが、コンセプトバイクをそのまま市販車に!という熱い想いがこのバイクを生み出しました。
ちなみに、コンセプトと同じような外観で市場に出すというのは、かなり特殊な例です。私も端くれながら工業製品のデザイナーをやっているので、これがどれたけ大変な事かがわかります。コンセプトはあくまでもショーの為のもので、量産仕様にすると色々と問題が多くて、、。


っとまぁ、そんな歴史があって、初代と2代目では大きくデザインが変わっています。確かに背景を知ってからデザインをよく見てみると、シングルシートに片持ちのスイングアーム、生産が難しそうな複雑なラジエーターまわりの外装。。コンセプトバイクが、そのまま市販車になっている痕跡が見えてきます。
ワルキューレの新型は?

(画像出典:bennetts)
2018年に新型ワルキューレの発売するかも!という情報が出たそうです。情報源は日本のオートバイ雑誌によるもので、2018年の時点では開発テスト中とのこと。2019年現在では新型発売の情報はありませんが、もしかすると今後新型が発売されるかもしれません。
最後に
さていかがでしたでしょうか?私はこの記事を書くまで、ワルキューレについて詳しく知りませんでした。色々調べてみると楽しいですね。
また一つ知識が増えたところで、今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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