バイクのフロントフォークとは?種類、仕組み、倒立と正立の違いを解説

バイク フロントフォーク とは?

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DARADARA

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バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
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フロントフォークって何?本記事ではバイクのフロントフォーク(サスペンション)の種類や仕組みを解説。倒立と正立の違いもあり!今更聞けないフォークの知識盛りだくさん!

  • フロントフォークって何?
  • 種類や仕組みを知りたい!
  • 倒立と正立ってなに?

バイクのフロントフォークとは?

バイク フロントフォーク とは?

どうもdaradaraです。今回のテーマは『バイクのフロントフォーク』について。フロントフォークって何?って方に向けて、種類、仕組み、倒立と成立の違いを勉強した結果をまとめていきます。

フロントフォークの役割

バイク フロントフォーク 役割

バイクのフロントフォークとは、前輪の固定し、路面の凹凸を吸収して、操作性や安定性を向上させるサスペンション(懸架装置)の一部です。

フロントフォーク (Front Fork) とは二輪車の前輪車軸を保持する、二股のフォークに似た形状のサスペンション部品のことである。
(引用:wiki)

フロントフォークの種類

バイク フロントフォーク 種類

フロントフォークには、テレスコピック式、アールズ式、ガータ式、ボトムリンク式など様々な種類があります。ちなみに、昔のカブにはボトムリンク式使われていました。

今はほぼテレスコピック式

バイク フロントフォーク テレスコピック

ご存知の通り、今はほぼ全てテレスコピック式のフロントフォークです。テレスコが選ばれる理由は、ストロークの長さ、構造の単純さ、生産性、コスト、耐久性、見た目が他の方式より優れているからだそうです。まぁ確かにそうですよね。

サスペンションの仕組み

バイク フロントフォーク 仕組み

フロントフォークのサスペンションは、バネで路面の凹凸を吸収し、油でバネの振動を吸収しています。路面の凹凸でボヨンボヨンしたバネを、油の抵抗で押さえつけるイメージです。

構造は注射器に似てる

バイク フロントフォーク 仕組み

上の画像は、フロントフォークの内部構造を簡単に図にしたものです。フロントフォークの構造は注射器に似ています。

注射器を押したり引いたりする時に重く感じる抵抗を利用して、バネの動きを吸収しているのです。

正立と倒立の違い

フロントフォーク 正立 倒立

太い方が下だと正立フォーク、太い方が上だと倒立フォークです。ただひっくり返しただけですが、倒立フォークには色々メリットがあると言われています。

倒立フォークのメリット

バイク フロントフォーク 倒立フォーク
  • 正立より固定力が強い
  • 正立より重なってる部分が多くて剛性がある

倒立フォークの方が正立フォークより優れていると言われています。これは倒立の方が、細いチューブと太いチューブの重なり量が多いのと、太い方ががっちり固定できるからです。

倒立でもサスの効きは同じ

倒立のメリットは剛性面だけです。バネの振動を鈍くさせる力は、内部構造に依存するので、倒立だからサスペンションの効きがいい!ってことはないそうです。

フローティングとインナーロッド

フロントフォーク フローティング インナーロッド

サスペンションの効き具合は、内部構造によって変わります。テレスコピック式のフロントフォークには「フローティングバルブ式」と「インナーロッド式」の2種類があり、インナーロッド式の方が振動を抑える能力が高いそうです。

フロントフォーク フローティング インナーロッド 違い

上の画像は、両者の違いを注射器に例えた図です。一般的なフローティングバルブ式は、穴のサイズが一定なので、強い衝撃がきても制御しずらい構造になっています。

そんなフローティング式の弱点を改善したのが、インナーロッド式です。インナーロッド式は、穴のサイズが変わるので、幅広い衝撃を制御することができます。

フローティングバルブ式インナーロッド式
穴のサイズが一定。一気に強く押したときに対応できない。穴のサイズがシムによって変わる。強い時は大きく、弱い時は小さく穴の大きさが変わる。

インナーロッド式の方が、衝撃の大きさに合わせて柔軟に対応できるので、高い排気量のバイクにはこのインナーロッド式が採用されているそうです。

ただし、インナーロッド式は、構造が複雑になる分、しっかりメンテナンスしないと不具合も起きやすいとか。

フロントフォークのメンテナンス

2りんかん フロントフォークオーバーホール オイル

フロントフォークのオイルは劣化します。中に入ってる部品も消耗するので、放置しすぎると漏れてくることも。。理想は1万キロで交換らしいですけど、普通は、フォークにオイルが滲んできたら交換って感じだと思います。

>2りんかんでフロントフォークをオーバーホール!費用と作業内容は?PIT作業風景画像あり

この記事の参考文献

バイク ブレーキパッド カスタム虎の穴

この記事は『カスタム虎の穴4巻』の内容をもとに作成しています。本の中では、より詳しくサスペンションについて書かれているので、より知識を深めたい!って人は是非読んでみてください。

ちなみにこの本はメーカーやショップの教材として使われているらしいですよ。

まとめ

  • フロントフォークはタイヤ固定+振動吸収する装置!
  • 今はテレスコピック式が主流
  • サスの仕組みは注射器に似てる
  • 倒立フォークの方が剛性が高い
  • でも倒立=サスが効く!は間違い

この記事をまとめるとこんな感じになりました。ひやー今回は沢山勉強したので疲れましたね。。少しはフロントフォークの理解が深まったでしょうか?

初心者向けの内容になっているので、挿絵の構造はかなり簡略化しています。実際の構造とは多少異なるので注意してください。

もう頭がぼーっとしてきたので、今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございます。