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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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バイク神社のやり方が強引すぎる?本記事では、バイク神社で有名な安住神社のやり方に違和感を感じたので記事にしています。建前は非営利団体の宗教法人がここまで露骨に金稼ぎしていいの?っていう内容なので、これから行こうとしている人は読まない方がいいかもしれません。。
安住神社のやり方が強引すぎる
『バイク神社』『全国バイク神社認定第1号』として有名な安住神社をご存知でしょうか?安住神社は栃木県にあるバイク神社として有名ですよね。バイク神社というコンセプトは面白いと感じましたが、そのやり方が気になったので今回記事にしてみました。少し専門的な内容になりますが、できるだけ分かりやすく書くので、バイク乗りのタワゴトとして読んでいただければ幸いです。
バイク神社に行った感想やレビューは下の記事に書いてあります。気になった人は読んでみてください。
全国バイク神社認定第1号は自称?
上の画像は安住神社のHPです。なんかそれっぽい雰囲気でてますよね〜。全く知識のない人が見ると『どっかの公的機関からバイク神社として認められてるのかな?』みたいな印象を受けませんか?でもHPにはどこから認定されたとか、どんな由来があるみたいな記載が見当たりません。
『バイク神社』『バイク神社認定第一号』は商標
それもそのはず『バイク神社』『全国バイク神社認定第一号』は安住神社によって商標登録されたトレードマークでした。商標とは、特許庁が管理する知的財産権の一種ですが、文化的価値や由縁を認めるものではありません。つまりHPに記載されている”バイク神社認定第一号”は自作自演の可能性が高いんです。なんとも紛らわしい。元祖バイク神社とかにすればいいのに。
ちなみに商標って何?
商標を簡単に説明すると『このトレードマークは私のだから、他の人は真似しないでね!』みたいな感じの権利です。一般的には、会社名やブランド名を作った時に商標を取得したりします。商標の基本概要にもある通り、基本的には事業者がビジネス(金儲け)をする上で取得する権利です。
商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)です。(引用:特許庁HP 商標制度の基本概要)
例えば、
身近なところで言うと”コカコーラ”はコカコーラ社の登録商標です。なので他の人や会社は勝手に”コカコーラ”という文字を使うことが出来ません。コカコーラという飲み物が複数社から販売されていると、どれがコカコーラ社のコカコーラなの分かりませんよね?なので商標は消費者の混乱をさけるために、取得者が商標を独占的に使用する権利を与えています。
安住神社の戦略を考察
って事で安住神社の商標を見てみると、お守り販売や冠婚葬祭系のサービスで『バイク神社』『バイク神社認定第一号』を独占的に名乗れる権利を持っていました。つまり、安住神社以外の神社は、バイク神社と書いたお守りを許可なく販売できません。こうする事で事実上、他の神社にバイク神社を名乗らせる事を防ぎ、自分たちだけの専売特許にしようという戦略が見えてきます。
(出典:2020年4月現在 特許庁J-PlatPatの掲載内容より。)
『バイク神社認定第一号』の目的とは?
では、バイク神社はまだしも『バイク神社認定第一号』を独占的に名乗る目的はなんでしょうか?それは商標を取る事で、日本初である事を証明したいのだと思います。仮に本当に第三者機関に認定されているのであれば、わざわざ商標を取る必要はないわけです。例えば指定文化遺産に登録されたら、それを証明する為に商標を取るなんてことはしません。何もないからこそ商標で日本初を証明しようとしているのでしょう。
この二つの動きから判断するに、安住神社の戦略は『商標によってバイク神社という名前を独占しつつ、全国初のバイク神社である事を事実化している』という事になります。神社側の真意は分かりませんが、商標制度の基本的な考え方でいくとこうなります。めちゃめちゃ戦略的ですよね。正直かなり頭いいと思います。商標をこんな風に使えるとは知りませんでした。
問題は宗教法人だってところ
これが宗教法人がやっている事だから疑問なんですよ。一般企業であれば怪しい会社だなで終わりますけど、、これ神社ですよ? (笑) 建前は非営利団体のはずなのに、権利を独占して自分達だけ儲けちゃおうぜ!みたいなやり方はどうなんでしょうか?神々を祀り、その教えを尊ぶはずの宗教で、、。もし神様が資本主義なのであればちゃんと課税して欲しいものです。そしたら好き勝手やってても文句はいいません。
めちゃめちゃ商標取ってるじゃん
- 全国バイク神社認定第1号
- ヘリコプター神社
- 安住神社
- バイク神社
- ロードレース神社
- ゴルフ神社
- ロードバイク神社
これ全部安住神社が取得した商標です(笑)。全国バイク神社認定第1号に味をしめたのか、その後せっせと出願して取得してます。もうなんでもあり状態。ゴルフ神社なんて全然関係なさそうですけど、これ全部安住神社でやる予定なんでしょうか?(引用:2020年4月現在 特許庁J-PlatPatに掲載されている内容から抜粋。)
取得した商標の数が多すぎて、他の神社に権利や使用権を売るつもり?なんて勘ぐってしまうくらいです。実際に今後使われそうな商標を先取りして、企業に高値で売りつけるというビジネスも存在します。Apple WatchがiWatchにならなかったのも、世界中ですでにiWatchの商標が取られていたからなんていう見方もあるくらいです。まぁでも安住神社で商標取得しているので、さすがに転売目的じゃなさそうですが。
広告収入まで?
話は少しずれますが、神社の外の壁には車系の広告がびっしり貼ってあります。。広告収入が発生しているかどうかは不明ですが、地元企業を応援して無料で掲載していると信じたいものです。
感想
誤解のないように書いておくと、この記事ではバイク神社と名乗る事や、金儲けをする事を否定しているわではないです。バイク神社を初めて知った時、お!行ってみたいって素直に思いました。ニッチなところに注目して展開するという戦略は非常に良いと思います。けど、なんとなくでもご利益がありそうな雰囲気は残して欲しかったです。元祖なのであればバイク神社を広めるとか、交通安全系で強引に由縁を作るとか、国や第三者機関に認めてもらうように呼びかけるとか、バイク神社協会を作るとかそういう事をして欲しかったですね。
最後に
この記事は、実際にバイク神社(安住神社)に行ったり、HPを見たり、登録されている商標の内容、商標の基本概念などをもとに書いています。商標取得にまつわる真意を直接神社に問い合わせた訳ではないので、一方的な内容にならないよう心がけていますが、不快にさせてしまったらすみません。一個人の意見としてお読みいただければ幸いです。
ということで今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。