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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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日本のバイクの歴史が知りたい!本記事では日本初のバイク、カワサキ、ヤマハ、ホンダ、スズキの最初のバイクを紹介。日本にいつバイクが登場したの?どんなバイクだったの?が気になる人へ。
- 日本初のバイクは?
- 大手4社の最初のバイクは?
- 日本のバイクの創成期を知りたい!
バイクの歴史を知ろう!
どうもdaradaraです。今回のテーマは日本のバイクの歴史『日本バイク史』です。バイクの歴史がかかれた面白い雑誌を入手したので、バイク創世記を簡単にまとめてみようと思います。
(本の紹介は記事の最後で)
1896年 日本にバイクが初上陸
車両名 | スペック |
Hildebrand&Wolfmuller | 1,489 cc / 水冷4スト2気筒 |
こちらが日本初上陸のバイク。1894年に誕生したヒルデブラント&ヴォルフミューラーは、日本に初めて輸入されたバイクと言われているそうです。
1909年 国産バイク第1号
引用:オートバイ 2016年2月号 別冊付録
車両名 | スペック |
島津モーター NS号 | 400cc/空冷4スト単気筒 |
ちなみに国産初は『島津モーターのNS号』というバイクです。それまで輸入品を組み立てて作ったバイクはあったそうですが、エンジンから作った純国産バイクはNS号が初だそう。
ちなみにこんな見た目で400ccもあるらしいですよ。
1912年 日本陸軍がハーレーを輸入
1912年に陸軍がハーレーを輸入したそうです。画像は1912年モデルのハーレー。ずいぶん昔からハーレーがあったんですね。
この歴史をみると日本でハーレーの知名度が高い理由がわかる気がします。
1937年 メグロ Z97の登場
車両名 | スペック |
メグロ Z97 | 不明 |
バイク好きなら覚えておきたい”目黒製作所”というバイクメーカーが初めてバイクを作ったのが1937年。
通称メグロで親しまれたこの会社は、のちに”カワサキ”に吸収されます。
1933年 ハーレーの国内生産
引用:オートバイ 2016年2月号 別冊付録
1933年に米ハーレーと日本企業がライセンス契約をして国内生産が始まりました。産ラインごと輸入してるから完全にハーレーと同じだったそうです。
国内向けだけではあるものの、ハーレーを日本で作っていた時期があったことに驚きです。
その後、1936年に米ハーレーとビジネス関係を断ち切って、陸王という名前で売り出したそうです。ちなみに上の画像が陸王です。
ただ、その後進化できずに陸王は消えてしまいました。
1946年 国産初のスクーター
車両名 | スペック |
富士工業 ラビット S1 | 135cc/空冷4スト単気筒 |
国産初のスクーターを作ったのは富士工業(現スバル)。
スバルがバイクを作っていたとは知りませんでした。とても人気だったらしく、戦後の会社の基盤を支える重要な商品となったそうです。
1947年 HONDA 初号機
車両名 | スペック |
ホンダ A型 | 50cc/空冷2スト単気筒 |
1947年にホンダ初号機が登場します。当初は陸軍が使っていた無線機用の発電用エンジンを使用して作られていたそうです。
見た目は完全に自転車。今の電動アシスト自転車と似たような感じですね。
1952年 カブ登場
車両名 | スペック |
カブF | 50cc/空冷2スト単気筒 |
ホンダA型の5年後に登場したのがカブF。ご存知スーパーカブの元祖です。
ちなみにカブFは、自転車に後付けできる補助エンジンキット。大卒初任給が9000円のころに、1台5000円で売られていたそうで、発売1年で1万台を達成する大ベストセラーを記録したそうです。
それまで高級品だったバイクを、庶民が買いやすいように簡素化したというのが良かったのかもしれませんね。
1952年 SUZUKI 初号機
車両名 | スペック |
スズキ パワーフリー | 36cc/空冷2スト単気筒 |
ホンダと同じタイミングでスズキも自転車補助エンジンのパワーフリーを発売。
その後1953年にダイヤモンドフリーを発売。月6000台を生産する大ヒット商品となり、スズキが二輪メーカーとして確固たる地位を築いたそうです。
1954年 KAWASAKI 初号機
車両名 | スペック |
川崎号 | 60cc? |
川崎の初号機はまさかのスクーター(川崎号)。このころのカワサキは有名ではなかったようで、川崎号そんなに売れなかったそうです。
カワサキが有名になったのは、前述の目黒製作所を吸収した1960年頃からのようです。メグロ吸収後に出したのが画像のメグロK2。
2020年にカワサキがメグロK3を出したことで話題となったようです。私は全然知りませんでした。。
1955年 YAMAHA 初号機
引用:https://global.yamaha-motor.com
車両名 | スペック |
YAMAHA YA-1 | 123cc/空冷2ピストン単気筒 |
後発のヤマハ初号機がこちら。楽器屋のバイクと揶揄されることもあったそうですが、数々のレースで好成績を納め評価が一変したそうです。
さすがヤマハ。やっぱり見た目が美しい。
電動バイクと同じだ
今日の電動バイク市場の動きと似ている!この記事を書いていてそう感じました。
自転車にモーターをつけるところから始まって、今度は全自動で動く電動バイク。やろうとしている事はまったく同じです。
ここから新しいバイクの時代が始まると思うと、、少しワクワクしますね。
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参考文献の紹介
今回の記事は雑誌『オートバイ 2016年2月号 別冊付録』の内容をもとに作成しています。1909年~2016年までの全てのバイクが載っているマニアックな本。古い雑誌なので今は手に入り辛いかも。。
2022年2月発売のオートバイで、日本のバイク史を解説しているそうです。しかも同じような別冊タイプ。興味がある人は是非!
まとめ
- 日本初のバイクは?
→島津モーター NS号 - 大手4社の最初のバイクは?
ホンダ:A型 (1947年)
スズキ:パワーフリー (1952年)
カワサキ:川崎号 (1954年)
ヤマハ:YA-1(1955年)
今回の記事をまとめると上のようになりました。カブは日本の初バイクではなかった事、メグロというメーカーがあった事、ハーレーはかなり早い段階で日本にあった事など、今まで知らなかったことを知れて楽しかったです。
また面白い情報をゲットしたら記事にしようと思います。
ということで今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。