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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
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カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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バイクのタイヤの選び方が知りたい!本記事では正しいバイク用タイヤの選び方を紹介。形、数字の読み方、種類、ラジアルとバイアスの違いなど、タイヤ選びのコツを全てまとめました。理想のタイヤ選びの参考に
- タイヤ変えたい!どうやって選べばいい?
- 形や種類、太さを変えると何が変わる?
- ラジアルとバイアスの違いは?
バイクのタイヤの選び方!

どうもdaradaraです。今回のテーマは『バイクのタイヤの選び方』です。純正じゃ物足りない!別のタイヤも試してみたい!って人に向けて、バイク用タイヤの選び方を解説。種類、サイズ、構造などの説明もあります。
注意:この記事の内容は、バイク本で有名な『カスタム虎の穴2巻』を参考に作成しています。本の紹介は記事の最後に。
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理想のタイヤ選びの流れ

- 変える目的を考える
- タイヤのサイズを理解する
- タイヤの形や種類を知る
- 最適なタイヤが見つかる
理想のバイク用タイヤを探す流れはこんな感じです。今回はこの流れに沿って分かりやすく解説していきます。それでは早速タイヤ探しの旅のスタートです(笑)
step1:変える目的を考えよう

特に不満がないなら純正タイヤがオススメです。あえてタイヤを変えて、違いを楽しみたい!って人は『タイヤに何を求めるか?』を考えてみましょう。
例えば、
- 減りが早いから長寿命タイヤにしたい!
- 雨の日のグリップをあげたい
- カーブでバンクしやすいタイヤにしたい
- 見た目がかっこいいタイヤにしたい
こんな感じです。ここを改善したい!っていう理由を1つ自分の中で決めましょう。全てを満足させるタイヤは存在しません、他を捨ててでも改善したい事である事が大切です。
step2:純正タイヤのサイズを理解する

(タイヤの画像はイメージ)
目的が決まったら、純正タイヤのサイズを確認してみましょう。タイヤ側面の表示を読めば、タイヤの幅、扁平率、リム径などを知ることができます。
今の段階で全てを理解する必要はありません。とりあえずタイヤに書かれた数字をメモしておいてください。
- 速度記号(スピードシンボル)
規定の使用条件で、そのタイヤが走行できる最高速度(km/h)を示す記号です。指定サイズと同じものか、それ以上の物を選びましょう。
(画像引用:ブリジストン公式HP)
- 荷重指数(ロードインデックス)
規定の使用条件で、そのタイヤに掛けられる最大荷重(kg)を示す記号。指定サイズと同じものか、それ以上の物を選びましょう。
(画像引用:ブリジストン公式HP)
DUNLOP DIRT TRACK K180
120/90-18 M/C 65P (前後共通)
- タイヤ幅が120mm
- タイヤ幅に対する高さ(扁平率)は90%
- 18インチのホイールに入る
- 耐荷重290kg
- 時速150kmまで耐えられる
ちなみに例として、私の愛車FTRの純正タイヤを見てみましょう。FTRのタイヤは上のようなスペックです。ふむふむ、時速150km以上だすと危ないんですね。まぁ出せないですけど…
ホイールのサイズを知る

(ホイールの画像はイメージ)
続いてホイールのサイズを調べます。必要な情報はホイールの直径とホイールの溝の幅(リム幅)です。FTRの場合はフロントホイールに書いてありました。
FTRのホイールは前後共通なので、18インチで2.5インチのリム幅のタイヤを履けるってことになります。
チューブの有無
『チューブタイヤ』か『チューブレス』なのか?を確認もお忘れなく。ちなみにFTRのタイヤはチューブ入りです。
理想のタイヤを探す
ここからは今まで集めた情報を元に、メーカーサイト等で適合するタイヤを探します。タイヤカタログやサイトで適合するタイヤをリストアップしましょう。
タイヤの幅が変わるとどうなる?

タイヤの幅を太くすると安定感がでます。その代わりカーブでバイクを寝かしにくくなったり、重くなって最高速が落ちる事もあります。
逆にタイヤを細くすると、加速性が上がり、バイクを寝かしやすくなります。その代わりグリップ力や、安定感が犠牲になります。
細いタイヤ | 太いタイヤ |
倒しやすくなる 軽くなる 加速性、最高速が上がる | グリップ力が上がる 安定感が出る 起こしやすくなる |
グリップ力が上が下がる 安定感が減る 起こしにくくなる | 倒しにくくなる 重たくなる 加速性、最高速が落ちる |
扁平率を変えるとどうなる?

扁平率が変わると車高が変わります。扁平率とはタイヤ幅に対しての高さ(タイヤの厚み)を表している数値なので、純正より扁平率が高ければ車高は高くなり、扁平率が低ければ車高は引くなります。

それから走行性能にも影響があります。タイヤ幅、リム幅が同じで扁平率だけが違う場合、タイヤの接地面積が画像のように変わり、グリップ感や倒しやすさが変わってきます。
タイヤの溝の違い

タイヤの溝も走りに影響します。溝(トレッドパターン)が多いと濡れた悪路に強く、溝が少ないほど乾いた舗装路に強くなります。これはなんとなく理解できますね。
溝が少ない(浅い) | 溝が多い(深い) |
乾いた路面に強い レース仕様 | 雨でも滑らない 寿命が長い 普段使い、ツーリング |
寿命が短い | 乾いた路面のグリップ力は劣る |
- ドライグリップ抜群!→雨に弱い
- 安心のウェットグリップ→ドライはそこそこ
- 最高のバランス→全てが中位の性能
タイヤの断面の違い

タイヤの断面には尖ったものと丸いものの2種類あります。尖った方をダブルR、丸いものをシングルRと言います。
尖ってた方がバイクを倒しやすく、倒した時もしっかりグリップできます。シングルRはバランスがよく自然な乗り心地。
FTRのタイヤは丸いシングルR形状です。FTRでキビキビとバンクさせたい!って人はダブルRのタイヤを選ぶと良さそうですね。まぁFTRはそういうバイクじゃないですけどね(笑)
ラジアルとバイアスの違い

タイヤの構造には『バイアスタイヤ』と『ラジアルタイヤ』があります。タイヤ全体で衝撃を吸収するのがバイアスタイヤ、側面のみで衝撃吸収するのがラジアルタイヤです。
バイアスタイヤ | ラジアルタイヤ |
低速、悪路走行での乗り心地が良い | 操縦性、安定性に優れる 発熱が少ない 転がり抵抗が少なく燃費性に優れる 耐摩耗性に優れる スリップが少なく、けん引力が大きい 高速での乗り心地が良い |
値段が安い | 値段が高い |
ラジアルタイヤの方が性能は高く、値段も高いです。
ただしこれらの恩恵は、重いバイク・高出力・高速域の3拍子が揃わないと受けられないらしいので、FTRみたいな小さいバイクにはオーバースペックかもしれません。(カスタム虎の穴2巻63ページ参照)
参考文献

この記事の内容は『カスタム虎の穴 2巻』の内容をもとに作成しています。本の中ではもっと詳しくタイヤの知識が紹介されています。よりタイヤについて詳しく知りたい!って方は是非読んでみてください。
カスタム虎の穴についての詳しい記事はこちら
>バイク本なら『カスタム虎の穴』がオススメ!全7巻の感想とレビュー
まとめ
- まずはどんな性能が欲しいかを考える
- 純正バイクのタイヤを理解する
- 適合タイヤの中から自分の理想を探す
- 探し方はサイズ、形状、構造を参考に
今回の記事を復習するとこんな感じになりました。バイクにとってタイヤは超重要な部品です。この記事を参考に、自分の求める走りにあった理想のタイヤを探してみてください。
ということで今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございます。