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運営者(プロダクトデザイナー)
DARADARA
バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!
※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:『書籍』で学んだ内容をもとに書いています。
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どうもdaradaraです。
この記事は『バイクのウインカーをLEDバルブに交換したらハザード状態になってしまった!』という方に向けて、ウインカーLED化によるハザード現象の原因と解決方法を分かりやすく解説していきます。
- バイクのウインカーをLEDにしたらハザードに。。
- 何が原因なの?
- 改善方法も教えて!
ハザード状態になるウインカーの回路
ハザード状態になるバイクのウインカーの回路です。特徴としては左右のウインカーが直列でつながっているという点です。
ウインカー用に送られるパワーが20だと仮定した場合。左のウインカーで10消費され、パイロットランプで5消費されます。残りのパワー5は右ウインカーに流れますが、電球を光らすパワー10には足りないため、電球は点灯しないという仕組みです。
重要なのは、左のウインカーのスイッチをいれても、右のウインカーまで電力がながれているということです。
一見効率の良さそうななんですけど、これがハザード現象の原因です。ではなぜ、この回路でハザード状態になるのかを見てみましょう。
※上の回路とは違うバイクにお乗りの方やウインカーインジケーターが2個(左右1個づつ)あるバイクの場合は、記事最下部の”抵抗を使う方法”をお読みください。抵抗器で解決する方法をご提案しています。
LED化した場合
純正球からLEDバルブに変更したことにより、ハザード状態になってしまった回路です。
LEDバルブの消費電力が純正球より低いので、消費できなかったパワーが右のウインカーまで回って光らせてしまいます。
これがハザード現象の原因です。バイク側は左ウインカーだけを光らせているつもりですが、意図せず右側も光ってしまっているわけです。LEDやバイクの故障ではありません。
ではいったいどうやって改善すればいいのでしょうか?
改善方法
オススメの改善方法は『整流ダイオード』で左右のウインカーを独立させる方法です。左右が分断されると、パワーを使いきれなくても反対のウインカーに回ることはありません。
余ったパワーはボディーアースでバッテリーに戻します。
おすすめの整流ダイオード
整流ダイオードなら『M&Hマツシマ ウインカーパイロットハーネス』がオススメです。これを取付ければハザード現象は抑えられます。
実際にこの配線キットを使って、愛車FTRのウインカーをLED化する方法を紹介しています。もしよければ参考にしてください。
▼取付方法▼
【車検対応】バイクのウインカーをLEDにする方法!! ※更新あり
抵抗を入れる方法もある
オススメはしませんが、抵抗器を使った解決方法もあります。抵抗でLEDバルブの消費電力を純正バルブ同等にしちゃう方法です。
車ではよく使う手法です。ネイキット系のバイクはウインカーが小さくて、スペースがないので取付が難しいかもしれません。スクーター系ならこの方法は有効です。
抵抗はかなり発熱するので注意。最悪外装が溶けちゃいます。抵抗器に関する知識や、オームの計算方法については下記の記事をご覧ください。
最後に
さていかがでしょうか?憧れのLEDウインカーを手に入れようと目論んでいたけど、ハザードになっちゃった。もしかしてバイクが壊れた?なんて心配されていた方の参考になれば幸いです。
それでは、今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。
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