防水のIP〇〇って何?IP67やIPX7は防水規格!数字が高いほどいい

防水 IP67 IPX7 とは?

記事内に広告を含みます

この記事の著者

運営者(プロダクトデザイナー)

DARADARA

プロフィール

バイク歴7年。職業はプロダクトデザイナー。車用品メーカーで商品開発をしていた経験を生かして記事を書いています!

※記事の信憑性
カスタム・バイク用品系:プロダクトデザイナーとしての知見を使って書いています。
メンテ・整備系:書籍』で学んだ内容をもとに書いています。

★プロフィール詳細
★記事作成に使っている書籍
★Youtube / X(Twitter)

IP67やIPX7の意味ってなに?本記事では防塵防水の国際規格IPコードの意味を解説。IP65,IP66,IP67,IP68,IPX7,IPX5,IPX4などの基準一覧もあり。風呂で使える?スマホやバイク部品の防水レベルを学ぼう!

  • IP67とかIPX7って何?
  • どのくらいの防水なら風呂で使える?
  • 最強の防水規格はどれなの?

防水のIP〇〇って何?

防水 IP とは?

どうもdaradaraです。今回は『防水規格IP〇〇って何?』っていうテーマで記事を書いていきます。スマホやバイク用品、時計などに書いてあるIP67やIPX7ってどういう意味があるのでしょうか?

IP67やIPX7は防塵と防水の能力値

防水防塵 IP 意味

IP〇〇とは『防塵(ぼうじん)』と『防水(ぼうすい)』を表す規格です。Ingress Protection(侵入に対する保護)の略で、別名IPコードとも呼ばれます。

数字の部分は砂ホコリや水への防御力を示しており、この製品がどのくらい防塵防水なのかが分かるようになっています。

数字が大きいほど能力が高い

防水 IP 等級
防塵等級防水
手の接近からの保護1垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
指の接近からの保護2垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
工具の先端からの保護
3垂直より左右60°以内からの 降雨によって有害な影響を受けない
ワイヤーなどからの保護
4いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない
5いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
(水中への浸漬に対する保護)
粉塵の侵入が完全に防護されている6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
7水に浸して影響がないように保護する
8潜水状態での使用に対して保護する。

(引用:http://www.ap-japan.jp/dcms_media/other/About_IP.pdf)
(引用:https://www.takigen.co.jp/tech/ip.html)

左の数字が防塵、右の数字が防水を示しており、防塵は5段階、防水は8段階に分けられています。数字が大きいほど能力が高くなります。

防水 IP 認証

専門の検査機関でこの基準をクリアしたものだけが、IPコードを名乗ることができます。数字が大きくなるほど検査基準が厳しくなるので、=防水防塵力の高い製品ってことになるわけです。(画像は検査中の様子)

お風呂で使うならIP67、IPX7以上

風呂 防水 IP
  • IPX8・・・水中で使えるレベル
  • IPX7・・・風呂で使えるレベル
  • IPX6・・・雨の日に使えるレベル
  • IPX5・・・汗や小雨で濡れても大丈夫なレベル

(※基準は私の解釈です。)

例えば風呂で使うならIP67、IPX7以上のものがオススメです。防水7の検査基準をクリアできていれば、『水に浸かってても問題ない』製品なので、理論上は誤って湯船に落としても大丈夫なはず。

iPhoneは防水だけど、、

iPhone防水規格
iPhone XS
iPhone XS Max
iPhone 11
iPhone 11 pro
iPhone 11 pro Max
IP68
iPhone SE (第 2 世代)
iPhone XR
iPhone X
iPhone 8
iPhone 8 Plus
iPhone 7
iPhone 7 Plus
IP67
【注意事項】
iPhone や iPod が液体によって損傷した場合 (たとえばコーヒーや清涼飲料水をこぼした等)、その液体による損傷の修理は Apple 製品 1 年限定保証の対象になりません。※AppleCare+は保証対象内らしいです。詳細はアップルに確認してください。

(引用:https://support.apple.com/ja-jp/HT207043)

iPhoneはIP67以上の高い防水性能を持っています。が、液体による故障は保証対象外です。(※AppleCare+は保証対象らしい。)

“お風呂で使えるくらいの性能は持ってるけど、万が一を想定して設計してるだけだから、積極的に濡らさないでね!”

ってのがアップルの本音だと思います。お風呂で使うときはこのあたりを理解してから使いましょう。

不安な人は防水ケースなどを使うと安心です。

IP68は最強だけど無敵じゃない

最強 防水 IP68

規格上はIP68※が最強ですが無敵ではありません。例えば高圧洗浄機なんかを使えば浸水しちゃう可能性もあります。IP68だからといって安心せず、生活防水強化版だと思って使いましょう。

※IPX9Kっていう規格もあるようですが、一般的じゃないので割愛しています。

海やプールで使うならXX気圧防水

海やプールで使いたい物はXX気圧防水などと書かれた商品を選んでみましょう。有名どころだとGショックやダイバーズウォッチなどがあります。

これらの製品は、水中で使うことも想定して作られているので、安心度も高く、万が一壊れても保証などを受けやすくなります。

安い中国製には注意!

Amazonなどの安い中国製品には注意が必要です。IP規格の検査を受けてないのにIP68って勝手に記載してるものもあります。防水系に関わらず、qi認証、AppleのMFI認証、BluetoothのBQB認証なんかも通してないものが多いコト。。

なぜ知ってるかを書くと長くなるので割愛しますが、製品開発に携わった経験から書いています(笑)。

極地で使うものはできるだけ有名な国内メーカーのものを選んでください!

まとめ

  • IP規格は防塵と防水を表す統一規格
  • お風呂で使うならIP67以上
  • 防水でも保証対象外になる場合がある
  • 一番強いのはIP68だけど最強ではない

今回の記事をまとめると上のようになりました。IPコードの闇とか裏側の事情とかも書きたかったんですけど、長くなりそうなのでまた今度の機会にします。。

ってコトで今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございます。