どうもdaradaraです。
今回のテーマはリレーアタック。皆さんは巷で流行している車の盗難方法”リレーアタック”をご存知ですか?今回はその仕組みや手口を分かりやすく解説し、実車を使い対策方法を紹介しています。
リレーアタックとは?
リレーアタックとは、鍵を使わずに車に近づくだけでドアロックを解除できる”スマートキー”の仕組みを利用した窃盗方法で数年前からヨーロッパで被害が続出しています。最近は日本でも被害が確認されており、急ぎ対策が必要な窃盗方法となっております。
スマートキーって何?
画像左:スマートキー / 画像右:リモコンキー
画像左のような鍵のついてないキーがスマートキーです。施錠とエンジン始動を鍵を使わずにできます。この鍵をつかっている方はリレーアタックの対象となりますので要注意。
右の鍵はリモコンキーと呼ばれるものです。ドアの施錠と解錠をリモコン操作でできるタイプ。エンジン始動には鍵が必要なので、リレーアタックの心配はありません。
スマートキーの仕組み
上のイラストはスマートキーの仕組みを説明したものです。スマートキーは常に微弱な電波を発信しており、自分の車に近づいた時だけドアのロックが解除され、エンジンをかけられます。施錠も始動も鍵を使わずにできる便利機能ですが、リレーアタックはこの仕組みを巧みに利用し車を窃盗します。
リレーアタックの方法
リレーアタックは特殊な道具を使い、車やスマートキーからでる微弱電波を増幅して車に送れるようにすることで、離れた距離でも車のロックを解除し、エンジンをかけて車を盗んでしまいます。2人グループで行動し、電波をリレーのように渡していくことからリレーアタックと呼ばれています。
どんな時に盗まれるの?
窃盗団に狙われると、家の駐車場にとめている時でも、スーパーに買い物に行った時でも、日常的な場面で車を盗まれてしまいます。実際に盗むまでの動画があったのでご覧ください。
→自宅の駐車場で盗まれた方の防犯カメラの映像(海外)。玄関に車の鍵を置くと、外からでも電波を拾うことができるため、一瞬で車を盗まれてしまいます。
→大阪でリレーアタック窃盗団に狙われたレクサス。未遂で終わった事件でしたが、国内でも被害が広がっています。
リレーアタックを防ぐ方法
最新式の窃盗方法と聞くと、防ぎようが無い気がしますが、リレーアタックは簡単な対策で防ぐことができます。リレーアタックは電波泥棒なので電波さえ出ないようにすれば窃盗団は車を盗むことができません。
リレーアタック防止する対策とは?
- スマートキーを専用キーケースにいれて電波を遮断する
- スマートキーの電源を切る
具体的な対策としてこの2つ方法が有効とされています。専用のキーケースは600円くらいで販売されていて、そのケースにいれるだけで電波を遮断できます。
また一部の車種ではスマートキーの電源を切ることができます。キーの電源が入っていなければ、電波がでないので、リレーアタックで盗むことはできません。
今回は本当に専用ケースで電波を遮断できるのか?電波を遮断できそうなものを何個か用意して、実験してみました。
効果を検証&実験
今回使うものはこちら
- リレーアタック防止ポーチ ・・・798円
- 携帯灰皿・・・100円
- ブリキ缶・・・100円
- アルミホイル・・・100円
検証用に用意したものはこちらです。専用の遮断ポーチだけだと寂しいので、今回は電波を遮断できそうな道具を何個か用意しました。
検証方法
今回はこのヴィッツを使って検証します。上記4つの製品の中にスマートキーのを入れて、施錠した車に近づいた時にドアが開くかどうかを検証していきます。
検証①:リレーアタック防止ポーチ
リレーアタック防止するために開発された特殊なポーチ。アマゾンでも人気の商品でカー用品ランキングでも最近上位にランクインしています。使い方もキーを入れるだけでとっても簡単。
実験結果:合格
キーをポーチにいれて車に近づいてもドアは施錠されたままでした。ある程度携帯性もあるので外出時などにも便利です。ポーチに入れた状態だとリレーアタックを防げますが本人も鍵をあけれませんので、毎回キーを取り出す必要があり、スマートキーの意味がなくなってしまうのが痛いところですが、そこは防犯のために慣れるしかなさそうです。
キーケースの細かなレビューは下の記事で紹介しています。もしよろしければご覧ください。
検証②:ブリキ缶
続いてはブリキ缶。ブリキ缶とは鉄板にスズをメッキしたもので、電波を遮断する特性をもっているとのこと。使い方は缶の中にスマートキーを入れるだけ。
実験結果:合格
キーをブリキ缶にいれて車に近づいてもドアは施錠されたままでした。ただし見ての通り、遮断ポーチと比べると携帯性はゼロ。玄関などに置いてキーの保管場所として使うといいかもしれません。
検証③:アルミホイル
アルミホイルの電波遮断性能を生かした方法。おにぎりのようにアルミホイルに包むことで電波を遮断しリレーアタックを防げるとのこと。ガリレオの映画で見た知識ですが。
実験結果:合格
こちらも問題なく合格。ドアが開くことはありませんでした。さすがガリレオ。ただ毎回ホイルに包むのはちょっと面倒なのと、玄関に置いとくとゴミと間違えて捨てられそうな外観なので日常使いはおすすめできません。今日このブログを読んだ結果、心配で眠れないという方は一時的にこの方法を試してみてはいかがでしょうか?
ちなみにガリレオは携帯をアルミホイルで包んで圏外にしていました。これさえあれば「ごめん地下にいて電波入らなかった〜」なんて言い訳ができます。リレーアタック対策ってことにして車に常備しておけばアリバイ工作にも、、、。
検証④:携帯灰皿
アルミホイルでも使えるってことは、携帯灰皿でもいけるのでは?っと思って買ってみました。これなら価格も安くて、ポーチになってて携帯性もあり、内側アルミだから遮断できそう!
検証結果:不合格
だめでした。普通にドア開きました。感度も抜群だったので防げてる感じはまったくしません。いけると思ったのに残念です。
方法⑤:スマートキーの電波をOFFにする
すみません。このキーは電源をOFFにすることができませんでした。この機能が付いているのは2012年以降のトヨタ車、2016年以降のスバル車のみ。それ以外の車にはこの機能がついていません。愛車がトヨタ&スバルの場合はスマートキーを下記の方法でチェックしてみてください。
まとめ
さていかがでしたでしょうか?
私のバイクはクラシックな鍵タイプなので関係ありませんが、大切にしている車やバイクが盗まれるのは家族を失うのと同じくらいショックなものです。備えあれば憂いなし。しっかり対策して愛車を守ってあげましょう。
それでは最後までお読みいただきありがとうございます。
ご紹介した方法は車種や使用環境によって結果が異なる場合があります。上記の方法を試す場合は、ご自身のお車で一度ご確認ください。